ブルーチーズって「総称」ですから〜まだまだあります、世界には
ブルーチーズで有名なのは「世界三大ブルーチーズ」かもしれませんが、
他にも、日本でよく見かけるブルーチーズはあります。
一口に「ブルーチーズ」と言っても、
千差万別、十人十色。
ここ数日はお客様にも、「一番食べやすいのはどれですか?」とよく、よーく聞かれました。
🧀Fourme d’Ambert フルムダンベールは、
フランスのAOPチーズ。
青カビの風味は比較的穏やかなので、ブルーチーズを食べ慣れていない人にはオススメです。
生地の、ミルクのコクも味わえるチーズです。
🧀Shropshire Blue シュロップシャーブルーは、イギリスのチーズ。
PDOではありませんが、最近日本でも人気のチーズのひとつです。
オレンジ色の生地は、アナトーで着色しているからで、このチーズを造った人は、美味しそうに見えるから着色したそうですが、
私は初めて見た時、オレンジ×ブルーグリーンの色合いにギョッとしたのを覚えています。
これ、細かく刻んでサラダにまぶしたら、
カボチャにしか見えませんから(。-_-。)
もともと、スティルトンを造っていた工場が造り始めた、とかで、味もスティルトンに近いです。スティルトンに少しカラメルっぽいコクを加えた感じ。コレも比較的食べやすいですね。
コレ、私はウィスキーと合わせるのがお気に入り❤️です。シングルモルト。やはり、同じ産地は鉄板ですね。
先日◯城◯井さんで
🧀Bleu d’Auvergne ブルードーヴェルニュ
を見かけて、へ〜!って思いました。なかなかレアなチーズを扱うんだなと。
◯城◯井さんのは食べたことないですが、
ブルードーヴェルニュはなかなかパンチの効いた味わいの、フランスAOPチーズです。
なんかね…
タラコっぽいの、香りが^ ^ ;
だから、ワインよりも日本酒か焼酎だなって思ったわけです。
スペインにもあります、ブルーチーズ。
DOPチーズの🧀Cabrales カブラレスは、
恐らく、世界最強のブルーチーズだと思います。
私はコノヒトに、
「罰ゲームチーズ」
とあだ名を付けてます。チーズ好きでも「これだけは、食べられない」と言う人もいますね。
私も最初食べた時、
「カブラレスか⁈蒙古タンメンか⁈味仙か⁈」
と思いました。
合わせるお酒は、間違いなくビール。
ビールがあれば、美味しくいただけます。
カブラレスは個性強めだけど、こんなヒトも私は結構好きだったりしますが、
私がどうしても受け付けられないのが、
🧀Danablu ダナブルー。
デンマークの牛乳製チーズです。
以前書いた「苦手なチーズ」の2つのうちの、もうひとつがコレ、なんです。
ロックフォールを真似て造ったそうですが、
どこがじゃー!!!
と叫びたくなります(ごめんなさい)。
羊のミルクは白いので(ロックフォールは羊乳)、ダナブルーも生地を白くさせるためミルクの時点で脂肪球を細かく砕いているから、たしかに色白ですが、
セメダインの香り
がするんですよ。
しかも仄かに、じゃなく強烈に。
厳密に言うと、セメダインというか、
駄菓子屋とかで売ってそうな、ストローの先に液状ゴムみたいなのをつけて、プーって膨らませる風船、わかります?
あの匂い、なんです。
熟成進み過ぎちゃったロックフォールやゴルゴンゾーラもこんな匂いになっちゃうことあるから(それでもダナブルーより控えめ)、
色白にこだわるあまり、脂肪球を最初から細かくしてるから?と勘ぐってます。が、定かでないので今度ちゃんと調べようと思ってます。
(注:青カビは乳に含まれる脂肪を分解するのです。脂肪を分解するから、あの独特な風味が生まれるのです)
でも、ま、一番食べやすいブルーチーズと言えば🧀Cambozola カンボゾラ、でしょ。
「チーズでわかるお国柄」でもご紹介した、
外は白カビ、中は青カビってチーズです。
正直、ブルーチーズと呼んでいいのか疑問だし、ブルーチーズを求めている人にはオススメしにくいチーズです^ ^;
それくらい、青カビの風味はほとんどないブルーチーズです。そして、クリーミー。
ブルーチーズと言っても、これだけ色々あるわけです。しかも、まだまだほんの一例です。
だから、例のテレビ番組で言ってた(らしい)、
LTP(ラクトトリペプチド)の含有量が
どのブルーチーズも同じ量なのか⁈
ということは、わかりません。
そのうち興味が出てきたら調べてみてもいいですが、わたし、チーズは、
どう美味しく食べるか
が、自分にとって一番大事で、
だから、合わせるお酒や飲み物、料理や他の食材とのマッチングにはグルグル頭働かせます。
そのチーズのバックグラウンドは「隠し味」だと思っているから興味も深々です。
それ以外のことは…チーズに関することは何でも知りたいとは思うけど、優先順位は下がりますよね。
ブルーチーズ100gあたりラクトトリペプチド46mg、だから1日30g食べるといいよ、と言っても、
ゴルゴンゾーラやロックフォールのような「ザ・ブルーチーズ」の含有量であってカンボゾラにはそこまで含まれていないのであれば、
青カビが苦手な人は食べれないですよね。
そんな人はチェダーチーズがいいよ
と、その番組では言っていたようです。
チェダーはラクトトリペプチドが40mg/100gあるそうなので。
無理してブルーチーズ食べる必要はないと思いますが、
個性の強いブルーチーズを中和してくれる食材
と一緒に食べるのもアリです。
そのハナシはまた次回♪
「身体にいいから食べる」のも大事ですが、
「美味しく食べて健康になる」の方が楽しいと思いませんか?
テレビの影響でブルーチーズに群がるおばちゃんたちを見ていてそんな風に思い、
少しでも楽しんで食べてもらうように、
一緒に食べたらより美味しくなるものや、
料理に利用してもらえるような簡単なレシピを私なりにお話ししながら接客していた、ここ数日です。
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