ブルーチーズって「総称」ですから
先日、とある番組で、
血管を若返らせるには、ブルーチーズがいい
ってやってたみたいなんですよね。
そしたら、その翌日から、
おばちゃんたちがブルーチーズを求めてわんさかやってくる。
最初は、
なんで今日青カビばかり売れるんだろ?
と思ってたんですが、調べて納得。
半年ぐらい前は、カマンベールが痴呆症にいいとかなんとか、テレビでやってたみたいで、
その時もカマンベールを求めるお客様がたくさんいらっしゃいました。
だからー、チーズは健康食品でもあるんだって!
って、私ごときが叫んでもスルーされるのに、テレビでやると即動く。
特におばちゃん(笑)。あの行動力はホント凄いと思います。
でも、ブルーチーズはちょいと独特な香りがあって苦手な人も多い。
先日来たお客様も、手に「ブルーチーズ、チェダーチーズ」って書いたメモを持っていて(笑)、よくよく聞くと「私、ブルーチーズ苦手なのよね」とおっしゃる。
苦手なものを渋い顔して食べても、かえって体に良くないですよ。
そう言って、別のチーズをオススメしました。
チーズは薬じゃないですから。
ご案内していて、
ブルーチーズって、こんなに種類あるの⁈
と言われること、多いです。
中には、「ブルーチーズ」という名のチーズがあると思われている人もかなりいますね。
ここでハッキリと訂正しておきますが、
ブルーチーズとは、青カビタイプと呼ばれるチーズのことです。
だから、チーズの名前ではなく、
色んな青カビタイプのチーズがあります。
ナッツにはアーモンドもあればカシューナッツもありクルミもそう、ってことです。
日本で一番有名なブルーチーズは
ゴルゴンゾーラ Gorgonzola
ではないでしょうか?
これは、イタリア北部のアルプス山脈の麓で造られるDOPチーズです。
夏の間、アルプス山脈に登って放牧されていた牛が、秋になると山を下ってきます。
その下ってきた中継地点にゴルゴンゾーラ村があって、そこで造られるチーズ。
疲れた牛のミルク(ストラッキーノ)と呼ばれるチーズです。
ゴルゴンゾーラには「ドルチェ」と「ピカンテ」 の2種類あって、
ドルチェは、青カビの風味は穏やかで、生地も軟らかい。ちょっぴり酒粕のような香りもあります。
ピカンテは、青カビの風味は強くピリピリした刺激味もあり、生地もしっかりしています。よくあるのはコッチだと思います。
もう一つ有名なのが、私が大好きな
ロックフォール Roquefort
です。
ロックフォールのことは、
「恋する少年は、王様も未来の人も虜にするものを生み出した」
「ラム肉はクセがあるけど、羊乳チーズは食べやすい」
でも書きましたが、フランスの羊乳製チーズです。
もう一つ、イギリスの
スティルトン Blue Stilton
も有名です。
ゴルゴンゾーラやロックフォールに比べると、青カビ特有の風味は穏やかで、程よい塩味も食べやすいPDOチーズです。
この、
ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンの3つが、
世界三大ブルーチーズと呼ばれています。
世界にはまだまだたくさんありますけどね、
ブルーチーズ。
ちょっと前に、とあるスペインバルでチーズの盛り合わせをオーダーした時。
そこにブルーチーズが乗っかっていたので
「コレ、何てチーズですか?」って聞いたんです。そしたら、
「ブルーチーズです!^ ^」
って、満面の笑みで答えてくれました^ ^;
ウン、ソウダネ。
そうですよね、うん、うん。
…チーズを提供する人だったら、私の質問の意味くらいはわかって欲しかった…
それが「ゴルゴンゾーラ」だと分からなかったとしても。