ノルウェーのモリ
先日「チーズの色」について書きましたが、
クリーム色、色白美人、にんじん色と、もう一つ、最近人気の「色」があります。
それが、茶色!
「ブラウンチーズありますか?」
「キャラメルみたいなチーズありますか?」
って、ちょくちょく聞かれるわけよ。
ブラウンチーズって、どこで生まれた名称なんじゃい!って思うけど(多分、日本の誰かが勝手に名付けた)、
こう聞かれて「あ〜アレね」と思えるのは、
多分ひとつしかないから、日本で買えるのは。
キャラメルみたいなチーズって、ナニ⁈と思うかもしれないけど、
色形食感だけじゃなく、味もキャラメルっぽいの。塩キャラメル。
どんなチーズかと言うと、
ノルウェー🇳🇴の「Gjetost(イエトスト)」。
日本では「スキクイーン」と言う名前で、カルディとかで買えます^ ^
Gjetは「山羊」、Ostは「チーズ」という意味。山羊乳・牛乳のホエイ、ミルク、バターミルクを褐色になるまで煮詰め、クリームを添加して造られます。
お砂糖は入っていないのにほんのり甘味を感じるのは、ホエイに含まれる乳糖のおかげ。
そして、糖分を含むホエイを煮詰めるので、こんなキャラメル色になります。
山羊乳製ですが、アノ独特なケモノっぽい匂いはなく、ヤギ嫌いさんでも食べられると思います^ ^
以前「リコッタチーズはチーズじゃない⁈」でも書きましたが、イエトストもまた、
法律的には「ナチュラルチーズ」ではなく、「乳主原(乳または乳製品を主要原料とする食品)」になります。
が、「チーズ」でいいです!
このチーズを薄くスライスして、トーストしたパンに乗せれば…
ノルウェーの朝食が出来上がり❤️
ノルウェーの人は、朝食に時間をかけないそう…
なので、ホントにこんなカンタンな朝食を食べて、お仕事や学校に行くみたいですよ。
私は、チーズスライサーで削るよりも、ナイフで5㎜ぐらいの厚さにスライスしたイエトストの方が好きです。チーズの味をしっかり楽しめるので。
コーヒーとの相性はバツグン!なんですが、
この日はドリップするのが面倒だったので、
ホットミルクと合わせてみました。
お酒は…うーん、何と合うのかなぁ。
もう、イエトストは、
コーヒー&パン
で召し上がってください!
生キャラメルは、
グラニュー糖とハチミツと牛乳を入れた鍋を火にかけ、砂糖が溶けたら生クリーム、バター、塩を加えてさらに煮詰めるみたい。(気になって調べてみた)
キャラメルが固まる原理は、砂糖を溶かして加熱するからだろうけど、
イエトストが固まるのは、原料が「ホエイ」だから。
ホエイとは、アレ、
ヨーグルトの上澄み。
ミルクに含まれる固形分を固めた後に出る水分のこと。
この水分、80℃で加熱すると固まるのよ。
サクッと固めたのが「リコッタ」。
ガッツリ固めたのが「イエトスト」。
だからリコッタは、白いし、しっとりして軟らかい。
イエトストはキャラメルみたいに煮詰めるから、茶色くなるし、ナイフじゃないと切れない硬さになる。
チーズって色んなのがあるのよ。
造り方も違うし原料乳も違う。
その違いは、その国その土地の歴史的背景や気候風土が絡んでたりする。
だから、チーズって、面白い。
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