全日本マナー向上委員会からのお知らせ
歩道を歩いていて、犬のうんちを踏んだことのある人は
どれくらいいるだろうか?
私は、結構頻繁に踏んでいた。
小学生の頃は、たんぼとたんぼの間のあぜ道や、
人がすれ違うのがやっとの路地が通学路だったせいもあるのかもしれない。
あの、なんとなく自分の周りが臭くて、
まさか…と靴の裏を見ると、しっかりといらっしゃる瞬間の残念感。
木の棒や石でこそげ落としても、まだ靴裏の溝に入り込んでるような、
なんとなく匂いがまとわりついているような、
嫌な感じは忘れられない。
ちなみに、こういう事態は日常茶飯事だったので、
からかったり、いじめのきっかけになることはなかった。
皆、明日は我が身だったのだ。
20年強の時が流れ、近所の公園を散歩していて気付いた。
最近、犬のうんち踏んでないな…と。
歩道の脇に、草や街路樹が生えているところ、
あの土の部分は、以前なら絶好のうんちスポットだったはずだ。
子供の頃は、警戒してなるべく通らないように、
飛び越えたり避けて通ったりしていた。
それなのに今、まったく何の躊躇もなく、普通に通っている。
そのことに、今日まで気づきもしなかった。
野良犬は減っているのかもしれないが、
ペットの犬はそれほど減っていないだろうし(むしろ増えてる?)、
お散歩している犬も見かける。
それなのに、こんなに油断しきって歩けるようになるほど、
飼い主さんたちのマナーは向上していたんだなぁ。
マナーが悪いことは、目につきやすいし、糾弾されることもある。
でも、マナーがよくなったことって、気づかれにくいのかも。
でもでも、気づいたらちょっと嬉しい、誇らしい気持ちになった。
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