土台が揺れても
自分はしっかり立ってるつもりなんだけど、気づかないうちにその土台がグラグラと揺れ始めた。
授業中にふとそんな感覚になった。
2年ほど前、卒論を担当してもらった先生に、「アメリカに行くのはいい選択だと思うよ。日本はもうすぐ沈むからね。」って言われたことがある。
なぜか、「それな」って心の中で思った。
自分が生まれた国、日本。自分が今いる国、アメリカ。
どっちもカオス状態。政治も経済も安心できる点が一つもない。国のトップは正しい判断ができず、人々をさらに混乱に招く。
グリーンカードをとる人達から、よく、「日本からは守ってもらえなくなるのが考えるべき点」とか、「アメリカにいても国民ではないからちゃんとは守ってもらえない」とかをよく聞く。
でも結局、「守ってもらえる存在」を頼りにしていると、いざその存在がいなくなった時にどうなるのか。
実際今、守ってもらえる存在、と大きな枠組みで思えるのは、大学院ぐらいだ。アメリカに守ってもらえるとは一切思わないし、日本にもいないから日本に対しても思わない。
そしてその大学院ですら、大学ともめている。私の大学院は、Pace Universityという大学の傘下にあり、公式にはPace Universityの大学院ではない。大学側が急に、ビジネススクールの卒業生から寄付金をもらったから、私たちのスペースを全部潰して移動させ、その分をビジネススクールに当てるのだという。
そして与えられた条件は、今の半分以下の敷地。Performing Artsの分野では、安全性の面である程度広さが必要だ。けれども大学側は、ビジネススクールの生徒は一人当たり〇〇㎡なのに、パフォーミングアーツにそれ以上あてるのは無理だといって聞かない。
帰属意識を持つことはいいことだけど、結局自分自身がどこでもいきていけるようにしないといけないってことなのか。
土台が揺れてもしっかり立ってられる力をつけとかなきゃいけないってことなのか。
物理的な支えではなく、心の支えになってくれる人たちがいさえすればいい。それがあったらどこででも頑張れるのかもしれない。
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