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『恋です!』 解説放送では、何を説明している?(第10話・最終回)

ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』第10話。最終回も、全盲・弱視の方向けに視覚情報を音声で補う解説放送の文字起こしをしてみます。

"自立とは、依存先を増やすこと"

最終回をご覧になった方は、どんなメッセージを受け取ったでしょうか? 私は、"自立とは、依存先を増やすこと"が重要なメッセージだと感じました。これは、脳性まひの当事者であり、障害などの当事者研究が専門の熊谷晋一郎先生(東京大学先端科学技術研究センター・准教授)がよく使っているフレーズです。人はだれでも、他人やさまざまなモノに依存していると、熊谷先生は言います。たとえば、いまスマホでnoteを読んでいるならスマホに、PCで読んでいるならPCに、依存している状態。人は、いろんなものに依存しているけれど、ひとつひとつへの依存度を低くできて、ひとつがダメになったときにも別の依存先に頼れる――そんな状態が「自立」というわけです。

もし、ひとりの人やひとつのコミュニティーにしか心を許せなければ、そのひとつがダメになったときに、危機に陥ってしまいます。自分の人生を自由にするためには、いかに依存先を増やしておくかがとても重要と言えます。お互い様の気持ちで、適度に依存し合える関係をたくさん持っておきたいな、と思います。

『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』第10話解説放送

さて、ここからは解説放送の文字起こしです!
00:34  1年後。チャペルの扉が開く。タキシード姿の花男と、ウェディングドレスを着たハチ子
00:55  笑顔でフラワーシャワーをかけるユキコ
01:24  教室
02:10  チャペル
02:23  少し離れたところから、ユキコを見守る森生
02:35  『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』最終回
02:56  喫茶店で、パーティーの準備中
03:02  結婚式で影から拍手をしていた森生
03:07  花男
03:12  茜
03:24  ハチ子
03:29  入口でユキコとぶつかる
03:35  入れ替わる森生
03:52  森生が花男に合図
03:59  こっそり出ていこうとする森生。入口の前にユキコ
04:08  引き返す森生
04:40  また花男に合図を送る
05:32  入口の前で振り返る森生。ユキコを見て微笑む
05:45  獅子王を押し出す
05:50  お店の前
05:57  イズミ
07:31  頭を下げる
07:54  下を向く、獅子王とイズミ
08:15  お店の隅っこに森生
08:32  森生が手を挙げる
09:12  二人を睨む
09:32  喜ぶユキコを見て、嬉しそうな森生
09:40  花男とハチ子を囲んで並ぶ一同。スマホを構えた森生が草介を呼ぶ
09:58  赤座家
10:29  イズミが誠二の腕を掴む
10:50  朝、点字ブロックの上を歩き、会社に向かうユキコ
10:58  立ち止まり、時計台の方を見る。びくっとする森生
11:15  こっそり後を付いていく
11:23  なにかに気づき、ユキコを追い越す
11:42  また後を付いていく
11:53  エスカレーターに乗るユキコ。会社のロビーに警備員
12:23  エレベーターに乗る
12:30  パソコンでデータを打ち込むユキコ
12:47  夕方、会社の前に森生
13:09  ユキコが出てくる
13:16  ちょっと離れて付いていく森生
13:23  ユキコがBBバーガーに入る
13:46  席につくユキコ。森生がレジに向かう
16:01  並んで歩く二人
19:02  下を向くユキコ
19:31  カフェに空と青野
19:55  1年前
21:16  近寄る青野
21:24  喫茶店で求人案内を見ている森生
22:35  赤座家、キッチンで料理をしているユキコ
23:23  夕方、部屋で調理師専門学校のオープンキャンパスの案内を見ているユキコ
23:45  森生の言葉を思い出し、笑みがこぼれる
24:08  調理師専門学校
24:26  赤座家
25:06  実習室
25:17  魚を捌くユキコ
25:25  リビングを掃除するイズミ
26:07  飛び出していく
26:12  獅子王のマンション。 病院から戻る二人
26:33  実習室にユキコ。イズミから着信
27:02  獅子王の寝顔を見つめるイズミ。顔に触れようと手をのばすと、獅子王が目を覚ます。慌ててごまかす
28:19  インターフォンの画面に森生。イズミを気にする獅子王。玄関のドアを開ける
28:57  女性の靴が見える
29:19  袋を渡し、去っていく。腕を掴む
32:27  玄関のドアを開けると、イズミがいる
34:52  涙をぬぐうイズミ
35:11  獅子王の胸に飛び込む
35:22  部屋で調理師専門学校の資料を見ているユキコ。卒業後の就職先も載っている
35:45  下を向くユキコ
35:50  写真スタジオに誠二
36:31  数日後、赤座家
39:24  玄関
39:44  実習室
40:00  手際良く進めているユキコ
40:09  講師が来る
41:40  ハンバーグをひっくり返す
41:54  笑っちゃうユキコ
41:59  夕方、専門学校を出るユキコ
42:31  立ち止まり、スマホを取り出す
42:54  時計台の前で待っているユキコ
43:28  ユキコを誘導する森生
43:45  ぼんやり車が見える
44:12  キッチンカーに触れるユキコ
46:21  涙を浮かべる森生
46:33  ユキコを優しく抱きしめる
46:40  嬉しそうに笑うユキコと森生
46:58  咲き誇る満開の桜。赤座家
47:47  時計台の前
48:00  背中を見せる
48:05  喫茶店。ナポリタンを食べる茜たち
48:26  街を歩く、青野と空
49:04  目を閉じる
49:18  ランニング中の獅子王とイズミ
50:03  腕を組むユキコ
50:32  調理師専門学校
50:45  アイパートナーは富沢美智恵でした

自分の知らない"当たり前"から、自分の世界を広げる

第1話から最終回の10話まで、解説放送を視聴してきました。音声だけからいろんなことを感じ取っていることもたくさん実感したし、音声だけでは伝わらないこともたくさん実感しました。

自分の"当たり前"とはちょっと違う"当たり前"を見てみると、世界は少し広がるように思います。今回はドラマでしたが、他にもいろいろな機会があると思うので、引き続きいろいろと覗いていきます!

TVerの解説放送(第10話)はこちら https://tver.jp/corner/f0092258
通常版はこちら https://tver.jp/corner/f0092255


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