めまい・夢・愛 ~インチャケア体験談~
こんにちは!インナーチャイルドセラピストのほりごめさきです!
昨年末、twitterでこんな投稿をしました。
明日から3日まで、年末年始のお休みですが、私は実家には帰省しません。インチャがそれを望まないのでそうします。「実家やだなー」「帰りたくない」と本心では思っていても、その思いのまま行動に移せない方は多いと思いますが、インチャの声に耳を傾けることは忘れないでいてくださいね。
この頃におもしろい体験をしたので、今回はそのことをお話ししたいと思います。
2019年12月26日のことです。ちょうど、新月にあたる日でした。
朝、目が覚めると、めまいと吐き気で起き上がれず、仕事を休むことにしました。以前にも同じような症状を起こしたことがあったのですが、今回はとても症状が重く辛かったです。
私は体調が悪い時、リズ・ブルボーの「自分を愛して!病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ」という本を読んでインチャケアの参考にしています。今回も早速「めまい」のページをめくってみました。そこにはこう書いてありました。
めまいは、何かや誰かから逃げ出そうとするときに起こります。そうした状況が、かつての癒されていない古い傷を呼び起こすからです。あるいは、自分のことを粗忽者だと考えて裁いている人に起こることもあります。
これを読んだとき、私の頭の中に浮かんだのは父の顔でした。
私は父から逃げている。もう4年近く会っていないし、声も聞いていない。
このめまいはきっと、このインチャケアをしろということなんだな、と感じました。そこで、寝込んだままじっと目を閉じて、ひたすらインチャに声をかけ続けました。
お父さんから逃げてるね。
怖いもんね、仕方ないよね
お父さんから離れなくちゃ生きていかれなかったもんね、と。
そんなことしていたら、だんだんうとうとしてきて、夢を見ました。
ピンポーンと、チャイムが鳴って扉を開けると、宅配便の配達でした。配達人は父でした。大きな荷物を運んできて家に上がろうとするので、私は強い言葉で「入らないで!」「帰って!」と父を家から追い出しました。父は素直に出ていきましたが、その直後、私の中に後悔の気持ちがわいてきたのです。私は慌てて父の後を追いかけ、こう言いました。
「ずっと、家に帰らなくてごめんなさい。顔を見せないでごめんなさい」
父は、笑って
「いいんだよ」
と許してくれました。
夢から目を覚ました後は、涙が止まりませんでした。
この夢を見たことで、私は4年近く実家に帰らなかったことや、親に顔を見せなかったことに対してずっと罪悪感を持っていたのだなということに気づきました。
実家に帰らないこと、親に会わないことは、自分の心を護るため、ひとりの人間として自立するために絶対に必要な時間でした。後悔はしていません。
けれど、本当はずっと怖かった。こんな親不孝なことをして、親に責められるかもしれない。愛想をつかされるかもしれない。どんなに嫌でも、盆と正月には帰省する人はたくさんいるのに、どうして私はそれができないんだろう。親を大切にできない自分を責めて、罰していました。
けれど、夢の中で父は「いいんだよ」と許してくれた。しょせん夢の中での出来事で、現実はありません。けれど、イメージの中で傷ついたインチャの願いを叶えてあげることがインチャケアの最も大切なことです。
私のインチャの願いは、実家に帰らず、顔も見せない親不孝者である自分を許してもらうこと。
この夢のおかげで、私は私を許すことができました。
親不孝者でもいい。そんな自分を自分で許し、愛する。あの日のめまいと吐き気はそれを教えるための体からのメッセージだったのだと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!