アニメキャラに腹が立つ話 ~インチャケア体験談~
こんにちは! インナーインナーチャイルドセラピストのほりごめさきです!
みなさんは、「千と千尋の神隠し」という映画を見たことはありますか?世界的にも大ヒットした、スタジオジブリ制作のアニメーション映画です。私も何度も見ています。
今日は、この映画に登場するとあるキャラクターに対して感じた気持ちから行ったインチャケアについて書いてみます。
とあるキャラクターというのは、主人公・千尋のお父さんです。
お父さんは、迷い込んだ山の中で見つけたトンネルに興味を持ち、その先へ行ってみようと千尋を誘います。
私の感情が乱れたのは、お父さんが千尋を連れてトンネルを潜ろうとするシーンです。
「ここ嫌だ!戻ろうよ!」と嫌がる千尋を、お父さんは「大丈夫」となだめすかしてどんどん先に行ってしまうのです。初めは嫌がっていたお母さんも、「千尋はそこで待ってなさい」と言って、ふたりでトンネルに入ろうとします。
このお父さんとお母さんに対して、怒りが湧き上がって止まらなかったのです。
自分の子供があんなにも嫌だと主張しているのに、自分の興味関心だけを優先して、子供の気持ちに全く寄り添っていない!あまつさえ、子供を山の中にひとり残してでも先に進もうとするなんて、どうかしている!しまいには無銭飲食して豚になり、子供をひとりぼっちにして、ものすごい負担をかけるなんて最低の親だ!
アニメのキャラにそこまで怒ることはないじゃない、という声が聞こえてきそうですね。私もそう思います(笑)
けれど、どんな感情の乱れであってもそれは全てインチャの叫びなのです。くだらないと言って、無視してはいけません!
同じような気持ちになったことはなかったか、考えてみると、4歳くらいの頃の記憶が蘇ってきました。
その頃私は、母に連れられて母の友人の家に遊びに行っていました。そのお家にも私と同じ年頃の子供がいて、一緒に遊ばせてもらいました。私が持っていないおもちゃで遊べて、お昼には宅配ピザを取ってもらって(コーンのピザでした、美味しかった!)とても楽しかった思い出があります。
けれど、そのお家でひとつ怖いものがあったのです。その家の、お父さんです。
友達と遊ぶことも、すてきなおもちゃも、コーンのピザの魅力もかすむくらいお父さんが怖くて、本当はそこには行きたくありませんでした。
でも私は、母に「行きたくない」とは言えませんでした。
私は、本当の気持ちを言葉にすることがとても苦手です。嬉しい気持ちも嫌な気持ちも、です。「行きたくない」と言えないかわりに、車から降りたくないと言って、ひとりでぽつんと車の中で待っていました。
千尋とお父さんとの関係にそっくりですね。
千尋のお父さんを見て私が怒ったのは、私のインナーチャイルドの叫びなのです。そこで、インチャが抱えている恐怖心をほぐすようなケアをしました。
インチャケアでは、イメージの中でインチャが傷ついた時の場面に戻り、その感情に共感し、インチャの望みどおりに行動させることで傷ついたインチャを癒していきます。
私はひとりで車から降りずにいたインチャの願いを聞き、お母さんを説得して、家に帰らせてもらいました。お母さんの運転する車でドライブを楽しむイメージができると、とても気分が良くなりました。
たったこれだけのことですが、不思議と涙が出てきてインチャが癒えたことを感じることができました。
映画を観ていただけで、こんなに大きな気づきを得られるとは、自分でも驚きでした。
インナーチャイルドケアの素晴らしいところは、本当に些細なことから、思いもよらないインチャの傷を発見することができることだと思います。
普段の人間関係の中で腹が立ったり悲しくなったりすることもありますが、現実にそういったことがあると、疲れますし、嫌な思いはしたくないものです。
一方、フィクションに触れることで感情が乱れても、現実に自分が害されるわけではありません。安心して(安心して?)感情を乱すことができるのです!
映画や小説の登場人物で、あなたの感情を乱すキャラクターはいませんか?もしいるならば、思い切りその感情を感じ切ってみてください。そして、同じような感情を過去に感じたことがないか、思い出してみてください。
あなたの傷ついたインチャをどうぞ見つけ出してあげてください。そうすることで、現実のあなたの苦しさ、寂しさ、行きづらさが改善する道が開けるはずです。
お読みいただき、ありがとうございました!