変化とのつきあい方
わたしは、変化するのが苦手です。
毎日、同じ時間に起き、
同じ時間にご飯を食べ、
同じ時間に働いて、
同じ時間にお風呂に入り、
同じ時間に寝る。
くり返しのルーティン、お決まりのリズムを守って暮らすことが、
わたしの性格や体質に合っていて、
わたしの心と体の健康を守ってくれる。
そう感じています。
これは、わたしが心地よく、健やかに生きるためには、
どんな風に暮らしていくとちょうどいいんだろう、と
毎日、自分をよく観察してきたことで、わかったことです。
これが、わたしの個性であり、特徴。
そう、ありのままに受け止めています。
個性や特徴って、ひとそれぞれ、
生まれ持っているものであって、
年を重ねることで変化するものでは、
ないのではないでしょうか。
わたしは、小さいころから変化が苦手でした。
進学・進級はもちろん苦手。
小中学生の頃は、さいわい、
クラスメイトの顔ぶれは変わらなかったのですが、
担任の先生が変わることが辛かった。
高校進学のときの変化が一番、大変でした。
目の前にたんぼが広がる田舎の一戸建てから、
県庁所在地の都会のマンションへの引っ越し。
学校も、家庭環境も、がらりと変わってしまいました。
なんとか、新しい環境になじもうと頑張りましたが、
半年ほどで、うつ状態になり、
毎日「死にたい」と思うようになってしまいました。
大きなきっかけや、事件があったわけではありません。
もともと、変化が苦手なわたしにとって、
進学、引っ越し、見知らぬ土地、家族関係、友人関係…
わたしをとり巻くものすべてが、急激に変化してしまった。
そのあまりの激しさに、心と体が、
ついていかなくなってしまったのです。
さて、あれから20年ほどの時間が流れました。
変化が苦手、ということは、おとなになった今も変わっていません。
生まれ持った個性や特徴、子どもの頃から苦手なものって、
おとなになっても変わらないのだと、
しみじみ、実感しています。
おとなになったからこそ、苦手を克服したり、
子どもの頃にできなかったことが、
成長するにしたがって、自然とできるようになったり、
そういうことも、あるでしょう。
けれど、一方で、どんなに努力しても、
なにをしても変えられないものも、あると思うのです。
わたしの場合、それは「変化が苦手」ということ。
これは、わたしの欠点かもしれません。
だとしても、そんな自分と折り合いをつけて、
欠点と上手に付き合っていくことはできると思います。
高校生の時に体験した大変化は、
すべて、外側からやってきた変化でした。
無力な子どもでしたから、
親の転勤にはついていかなくちゃいけません。
そうしなければ、生きていけませんからね。
避けることのできない、受け入れざるを得ないものでした。
しょうがなかったのです。
おとなになった今。
もし、外側から大きな変化の波が押し寄せてきたら。
それを受け入れるかどうかは、
自分で選んで、決めることができます。
わたしはもう、無力な子どもではないからです。
変化が苦手な、ちいさなわたし（インナーチャイルド）を
おとなのわたしが守ってあげるには、何かを選択するべきか。
そんな視点を、いつも忘れずにいたいです。
そして、大きな変化に流されて、
傷ついてしまったインナーチャイルドを癒し、
持って生まれた自分の個性や特徴に気づき、ありのまま受け入れる。
欠点のある、だめな自分をゆるす。
そうすることで、
ますます自分らしく
しあわせに生きることが
できようになると思います。
さて、毎日同じルーティンをくり返す日々が好きとは言いますが、
変わりばえのない、まったく同じ毎日を繰り返しているというわけでは、
けっして、ありません！
わたしが苦手なのは、突然、外側からやってくる大きな変化。
その逆の、内側からわきあがってくる小さな変化は、大好きです。
同じ毎日をくり返しているように見えても、
小さな気づきを得たり、
変化したり、成長したりしている自分を、
日々、感じています。
たとえば、
植物の育ち方はとてもゆっくりで、
ひとの目でとらえることはできません。
けれど毎日、確実に、枝を伸ばし、葉を広げています。
ある日、突然、暑くなったように感じますが、
季節は、日々、刻々と歩みをすすめ、夏を連れてくるのです。
自然の変化はとてもゆっくりですが、
同時に、とても確かなものです。
わたしの好きな小さな変化は、
自然と、とてもよく似ています。
植物が、日の光を浴びて、雨の恵みをうけて、
やがて花を咲かせ、果実を結ぶように、
小さな気づきや変化、成長を積み重ねていくことで、
いつしか大きな変化をとげる。
わたしはそんなふうに、変わっていきたいです。
インナーチャイルドセラピー、フラワーエッセンスセラピーのセッションをしています。申し込みはホームページからどうぞ。