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海外インテリア画像によく出てくる椅子の名前や特徴、合わせ方のポイントを解説していくよ

インテリアを探していると、こんな感じの雰囲気にしたいんだけどいったいどうやって探せばいいの?という検索ワードがわからない問題にぶち当たること、多くないですか?

私は最初に海外インテリアを目指し始めた頃、この「自分の中にワードがないために欲しい物にたどり着けない」という状態がしばらく続いて困りました。

ファッションであっても、ある程度基本的な服の種類とか、定番のデザインの名称とか、トレンド感のある組み合わせとか、そういう基礎知識を得ると選びやすくなりますよね。インテリアも同じなんだなーと思います。ですが、いかんせん単体のデザイン家具の解説はあっても、コーディネートをベースにした解説って少ないですよね。なんでなんでしょうね。

ということで、以前の自分が欲しかった解説を、私の主観で書いてみようと思います。海外インテリア写真に出てくる定番の名作椅子の名前とデザインの特徴、合わせるといい感じに見えるテーブルのポイントを私なりの観点で解説します。

単に名作の紹介だけでなく、それを置くとどのような雰囲気の空間になるのか、それはなぜなのか、というのを形・素材・色、合わせるほかアイテムの種類などを見ながら分解して考えていければと思います。それではスタート!

マルセル・ブロイヤー/チェスカチェア

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ドイツ・バウハウスのデザイナー、マルセル・ブロイヤーによる超有名なカンティレバーチェア。カンティレバーとは座面と脚が一体になったこの特徴的な形のことです。後半に出てくるパントンチェアも形としてはこの延長になります。不安定感と安定感のバランスや、パイプの無機質な感じとかごめ編みのラタンのナチュラルでざっくりした素材感の組み合わせが絶妙な、みんな大好きなおしゃれ椅子。

単体ではどちらかといいうとロマンチックよりは無骨な感じ、リラックスよりはきっちり感を醸し出しますが、色数の少ないシックな空間にもビビットなにぎやか部屋にもすんっと馴染む万能ぶりを発揮します。ただおそらく重厚でクラシックすぎる空間には向かないかな。カラフルポップなヨーロピアン、もしくは小洒落たシンプルモダン空間が得意なイメージです。

合わせるテーブルは無垢の木材テーブルとかでもいいっちゃいいのですが、このすんっとした曲線美を活かすには画像のようにつるんとなめらかな曲線加工がされた、少々工業っぽい雰囲気を持ったテーブルのほうが良さが引き立つような気がします。しかしこういうテーブル、どこで売っているんだろうな……。


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白い丸テーブルも素敵。この気品ある佇まい、すんっっっとしてます。アームが付いているとより真面目な印象になりますね。

ハンス・J・ウェグナー/Yチェア

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こちらも言わずと知れたウェグナーデザインの名作椅子、Yチェア。背もたれのデザインがよりシンプルなTHE チェアと並んで、ダイニングチェアの代名詞みたいな椅子です。曲げ木の美しい曲線と、なめらかで何の主張もしない、木を活かすためだけのソープ仕上げ、ほどよくしなるペーパーコードの座面。もう椅子ってこれが完成形なのでは?ってくらい完璧なデザイン〜〜!

北欧名作椅子だけあって、醸し出す雰囲気は品格を感じるナチュラルモダン。この椅子を表す言葉はなんといっても「落ち着き」ですので、色数を抑えて、白・木・グリーン・くすんだカラーのヴィンテージ柄というようなTHE・王道インテリアカラーをぜひ合わせていただきたい。

あと余談ですが、最近のダイニングの照明はこういうラタンのあみあみペンダントを使えって指示されてるのか?ってくらいこのタイプが多くて流行ってますね。

手頃なところだとIKEAのこのペンダントライトとかも王道です(これは竹ですが)。

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2つ使いが存在感あります。

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背もたれの木のカラーは黒もあり、そちらだともう少しクールな印象です。縦のラインがカントリー調を思わせるウィンザーチェアとの組み合わせも素敵。違う種類の椅子を組み合わせるときは、素材感とカラーに統一感を持たせれば失敗しません。

チャールズ&レイ・イームズ/シェルチェア

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これももはや説明する必要があるのか?というくらい有名なイームズチェア。あらゆる店でリプロダクトが売っていますが、私はオリジナル原理主義なので買うならハーマンミラー製と決めており、これではなく脚がスタッキングタイプで座面にクッションが入ったソフトレザーのサイドシェルチェアをもう何年も前に中古で買って大事に使っています。シンプルなだけに、オリジナルの形とリプロの形がだいぶ違う商品なので、せっかくこれを選ぶならオリジナルをぜひ集めたい。

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木の分厚いテーブルと白いシェルチェアの組み合わせはクリーンな印象になって間違いのないおしゃれダイニングが作れます。

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イームズのダイニングチェアには、もう一つ有名なプライウッドチェア、DCWもあります。こちらはシェルチェアとはまた違って、曲げ木の曲線とツヤ、少し浮き上がったような座面デザインが未来的な雰囲気を持ちつつ、あたたかな木の質感で周囲に馴染む素晴らしい椅子。グリーンがたくさんある部屋にとっても映えます。欲しい。この椅子もなんとなく工業っぽいテーブルとの組み合わせが素敵かな―。白い丸テーブルやつるりとした素材のものがおすすめです。

ここまで書いて、椅子とテーブルは異素材・異質感のある組み合わせが今っぽいおしゃれなダイニングのポイントかも知れないと思ってきた。揃えすぎない、というのは海外風のインテリアの超重要な視点です。

ヴァーナー・パントン/パントンチェア

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プラスチック製の個性的なデザインチェアであるパントンチェア。なんと言ってもこの脚と座面と背もたれが一体となったカンティレバーの特徴的な形はもう存在自体が「おしゃれ!!」って感じで、うまく使うとすっごいセンスいい部屋になります。ただし、存在感が強すぎるしやや大きいので狭い部屋だと圧迫感がありそう。広々とした部屋に、大きめのテーブルに合わせてどーん!と主役として配するのが魅力を活かすコツ。ダイニングチェアを全部これにすると印象が強すぎる場合、イームズのシェルチェアとも相性がいいので組み合わせて使っても素敵だと思います。

木のテーブルと合わせて最初の写真みたいに上品にまとめてもいいし、いっそサーリネンのチューリップテーブルのような同じ未来的なデザインテーブルと合わせてとことんミッドセンチュリー感を出すのもいいですね。

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かわいい。だけど日本の住宅でこのコーディネートをするのはちょっと勇気がいるかもしれないなあ。

ネイビーチェア・Aチェア

ネイビーチェアは現在はEmeco社が扱っている、デザイナー不詳のアメリカ海軍で使われていたアルミ椅子。Aチェアは今やカフェなどで非常によく見かけるフランス生まれの定番椅子。それぞれ発祥は違いますが、どちらもアルミ素材で作り出す雰囲気は似ているのでまとめてご紹介します。

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我が家のダイニングでは、中古で買ったネイビーチェアを使っています。一脚10万レベルの価格帯が当たり前なデザイン椅子界の中、アルミニウムという素材感もあって中古であればかなり安く手に入れることができた、というのが選んだ大きな理由だったりします……(引っ越ししすぎてお金がなかったので……)。

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本当はこういう厚みのある木のテーブルと合わせるとナチュラル×インダストリアルのギャップがいいアクセントになっていいんですが、現在の我が家のテーブルはもう少しモダン寄りのパシフィックファニチャーのテーブルなので、そのうちダイニングは一式リニューアルしたいなあと思ったり。もちろん今も悪くはないんですが、今思うとつるっとニスで仕上げられたものより、木の節なども残して素材感を感じるもののほうが異素材ミックスとなってしっくり来るよなあと。

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Aチェアも、アルミの素材感をアクセントとして使うコーディネートがいい感じ。こういった脚などに装飾のあるカントリー調のテーブルとの組み合わせもかわいくておすすめ。ニューヨークのそのへんにあるカフェだ!みたいな感じになります。


以上、定番の椅子の解説でした。

名前のついていないような椅子であっても、よく見るとこういう名作のデザインを拝借していたりするので、どのタイプに属する椅子か?を考えて分類しながら検討すると、自分が作りたい空間に合うものを選びやすいと思います。

他にもまだまだたくさん名作と言われている椅子や家具はあるので、具体的なコーディネートまた紹介していきますね。

それでは。

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早[SAKI]
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