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第四回紙本祭に参加します。
第四回紙本祭(2022/11/5(土)13:00~翌11/6(日)12:00)というオンラインイベントに、片足靴屋/Sheagh sidheというサークル名にて参加します。
当方は、地に足をつけないを信条に、和洋問わず幻想文学っぽいものをメインとして活動している個人サークルです。サークル紹介はこんな感じとなりました。
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ラインナップ予定は5冊です。こんな冊子があります、というものを以下に述べます。
『人魚のはなし』
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『人魚のはなし』は、妖精譚などから素材をとった、西洋幻想文学っぽい短編集。4つのおはなしが最後にはすべてつながる一冊です。籠にはたましい、山頂には至聖の灯火。越してきた街で家を探す男と、迷路のような書店。誰かの願いと、それを叶えるもの。水底と白昼夢。さかいを紡ぐ幻想物語群。
『道化と偽王』
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『道化と偽王』はダークファンタジーのかおりがしなくもない、西洋幻想文学っぽい短編集。4つのおはなしがとある出来事における関係性をすこしずつ明かしていく、短編連作集。舞台は青灰の街。物語が紡がれるのは、その街で繰り返される祝祭。母をもとめる幼子と、幼子を追いかける男と、その末に遭遇した声をあげる女。森の家に住まう「僕」と、森の土を踏まないのかと、そそのかしてくるひとがたの影。黒衣の道化にころがされる祝祭。街の心臓たる広場には、お仕着せの王と饗卓。踊る異装にかこまれた饗卓に、道化は銀の大皿に載せた王冠を供する。祝祭につながれ、真珠に収斂する幻想物語。
『人魚のかたり』
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『人魚のかたり』は「ひとさかな」についての記述をあつめた紙束を紐解いていく、ひととさかなのこいものがたり。椿ともる海辺、「僕」がこいをした少女。どれだけの時を経ても、少女のかたちはかわらない。水底で待ち続けるくろいろのさかな、夏山にあらわれた氷上の庭。蔵座敷でささやいてくるしろいこども、回遊をはじめるまでの椿の活き枝。水鏡にとざされたきんいろのさかな。ひたすらにこいねがい、碧潭にてあるじする、断片蒐集和風幻想譚。
『ゆめのとぐろ』
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『ゆめのとぐろ』は和風幻想な異類婚姻譚です。ひとのかたちを模すことのできるなにものかと、いつも庭をながめている幼子。なにものかを幼子が助けたことをきっかけに、かれらは時折はなしをするようになった。そして、ある約束をする。明滅する夢を泳ぐなにものかが、幼子との約束を果たそうとする、読切短編です。
『手品師と人魚』
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『手品師と人魚』は西洋幻想文学っぽい掌編・短編集です。『人魚のはなし』『道化と偽王』とは、同一世界観であり、登場人物の一部重複があります。時間軸はばらばらで、スピンオフであったり本編にはまったく関係のないおはなしであったりします。海辺の街のとある祝祭ではなしかけられたことに人魚が驚いたり、パンケーキのぷつぷつがもたらす恐怖への対処症であったり、通りすがりの学生さんと詩人さんが風を呼んだり。日常であるような、霧の向こう側であるような、さかいのとろける、ささやかな幻想の物語です。
このたびのイベントは頒布(委託通販)を架空ストア様におねがいするかたちとなります。頒価が手数料等加算価格となっていること、ご了承ください。なお、登録なしでご利用いただけます。
また、イベント当日までに情報の変更がある場合、都度、こちらの記事を変更すること、ご了承ください。
以下、2022/10/17追記です。
第四回紙本祭、配置が決定しました。片足靴屋/Sheagh sidheは【B:あ3】に配置となります。
第四回 #紙本祭 、片足靴屋/Sheagh sidheは、
— 片足靴屋/Sheagh sidhe (@K_ss_info) October 14, 2022
【B:あ3】
に、配置となりました。いつともしれず、どこともしれない。掌編や短編をあつめたもの、人魚のでてくる幻想文学のようなものが多めです。よろしくお願いいたします。https://t.co/H7bylIhYgJ
以下、頒布物について。追加があります。
『TIERRA DE NADIE 4&5』
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『TIERRA DE NADIE 4&5』は4&5とナンバリングされていますが、この二冊で完結する物語です。斜陽ファンタジーあるいは詭弁家編と呼んでいるものになります。先の包囲による造反諸侯を退けた白亜の城塞都市たる帝都においても、女帝の君臨する玉座はその主を容易にひとりに定めようとはしなかった。暗躍する教会、新興階級の勃興。既存の秩序がぐらつく白亜の城塞都市で、帝国そのものとも言える大貴族家が没落を迎える。たまたま帝都に居合わせた青年は、帝都包囲によりこの都市に留まらざるをえなくなり、帝都と契約を交わした同行者の生業によって、帝都の下町から動けなくなった。これは、めぐりめぐったしがらみにより、それはそのようなものであるということをうたうための、とある草案の起草にかかわることになった異民族と呼ばれる青年の物語。
以下、2022/10/31追記です。
頒布物について、追加があります。片足靴屋/Sheagh sidheのあたらしい物語あつめ『ねこをかくまう』と、原画が二枚=『断片_椿01』『断片_銀皿01』。いずれも架空ストア様にて第四回紙本祭に(頒布開始時間を極力)合わせての発行となります。また、架空ストア様は販売開始から一定時間は抽選販売というかたちをとっておられます。詳しくは下述します。
『ねこをかくまう』
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2022/11/05の9:00より頒布開始(抽選販売時間終了は10:00)にて、こねこ本こと『ねこをかくまう』委託通販開始です。こちらの作品は在庫補充可能です。
原画『椿_01』
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2022/11/05の12:00より頒布開始(抽選販売時間終了は13:00)です。一点ものとなります。
原画『銀皿_01』
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2022/11/05の12:00より頒布開始(抽選販売時間終了は13:00)です。一点ものとなります。