平成27年度現代文(国家総合職)1

最近職場の直属の部長のパワーハラスメントがひどくなってきている。昨日も上司らしいこと、特に部下を守ることも何ひとつしないで 「なんで俺に相談しないんだ。」「来年の成績評価の時覚えておけよ。」と言う捨てゼリフを言ってきました。本当にブラック部長です。この文章も最近の世の中の傾向を鋭く抉っていて、普通に読み物として 面白い。今の職場に不満がある方、会社の休み時間にWordに貼って、司法試験予備試験や公務員への転職の試験勉強に役立てて下さい。

平成27年度 現代文(国家総合職)1
次の文の内容と合致するものとして最も妥当なのはどれか。
 働くこと、調理をすること、修繕をすること、そのための道具を磨いておくこと、育てること、教えること、話しあい取り決めること、看病すること、介護すること、看取ること、これら生きていくうえで一つたりとも欠かせぬことの大半を、ひとびとはいま社会の公共的なサーヴィスに委託している。社会システムからサーヴィスを買う。あるいは受けるのである。これは福祉の充実と世間ではいわれるが、裏を返していえば、各人がこうした自活能力を一つ一つ失ってゆく過程でもある。ひとが幼稚でいられるのも、そうしたシステムに身をあずけているからだ。

ここから先は

3,918字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?