ホルモン療法を終えてみて
こんにちは。ヨガインストラクターのさきです。
7年前に乳がんを患い、右の乳房を部分切除したわたしの闘病記をときどきここへ記しています。
思い出しながら書く作業は、けっして楽しいものではありません。しかし、ここを偶然訪れる方々のお役にたてると信じて&未来のジブンのための備忘録として、ここへ記していきます。
きょうはTVで美智子さまの乳がんのニュースを見聞きし、あらためて、気が引き締まる思いになりました。この7年間はけっしてただ流れた時間ではなく、たくさんの気づきと生き方を見直す尊い時間だったからこそ記すのです。ムダな時間にならないよう、わたしもベストを尽くします💪
手術の傷が癒え、放射線治療を終えたわたしのホルモン療法がスタートしました。
具体的にいえば、下腹部に打つ💉大きな注射と毎日の投薬がはじまりました。ホルモンの働きを根こそぎ断つための注射をまる2年。そして、ホルモン受容体をストップし、ホルモンの本来の働きを阻害する薬を10年飲むのが、当初のわたしに課せられた治療。
今は、情報が溢れているので、ホルモン療法の激しい副作用から、治療を中断する人達が多くいることは、充分に承知していましたし、自分がどんな風に変わってしまうのか?!なんだか病気っぽい姿、かたち、顔、心境に変わってしまうのではないか?!と、はじまる前から気が気ではなかったのをよくおぼえています。
わたしは、乳がんになってしまうまで全くの健康体で、健康診断で再検査を受けるという経験がほぼゼロの、まったく病気と無縁の人生を送っていました。
なので、病院自体がそもそもキライ。お医者さんは、たいがいは得体がしれない(もちろん素晴らしい先生もなかにはいるでしょうが...)人種だと勝手に思い込んでいましたし、なんでもすぐに薬を出し、症状を抑えこんでしまう西洋医学にも不信感たっぷりでした。ついでに言えば、病人に対する偏見もかなりあったこともたしかなのです。
自分が乳がんになったとき、さいしょに思ったのは、(なぜ?わたしが?!)という思い。現実からして受け入れられないところからスタートしたのに、「すぐに手術をしましょう」「精密検査をすぐ行いましょう」「乳房は、全摘しますか?部分切除にしますか?」「乳房再建は...」「治療は、これこれこうで...」と、次から次に畳かけられ、拒否反応がまずはココロを占めてしまい、どうしたらいいのかさっぱり判らず困惑したことを覚えています。
そもそも、病人だと受け入れる準備すらできていないのに、ふだん、化学的な薬すら極力のまないよう努めてきたのに、検査のためにかかる身体的な負担や副作用などからして気になるというのに、手術のときの麻酔すら受けたくないのに、当然のように治療を受ける前提でいろいろな提案が医師の口から述べられるワケです。
誰かに相談したくても、おなじ病気、おなじ治療をした人に充分なアドバイスがもらえるチャンスは巡ってきません。とにかく急を要するということもあります。
だから、わたし自身は、主人と相談はしたものの、ほとんどネットからの情報と医師からの情報だけで大切な決断を選びながらここまできたように思います。(わからないだけに、医師や病院の言いなり...?の部分も多分にあります^^;)
でも、たしかに自分が選択した治療をすすめながら、さまざまな実感や体験をしながら、もうすぐ7年の月日が流れようとしているのです。
個人差。癌の顔つきという個性の違い。癌の進行度合い。ホルモン療法の種類。さまざまなちがいがあり、わたし個人の体験でしか云えないけれども、ホルモン療法は、わたしには、QOL(Quality Of Life)にほとんど影響せずに、完了することができました。(ちなみに、10年の予定が、5年に短縮☆)
そうなった理由をいくつか思い起こしてみますと、2,3思いつくことがあります。
まず、もともと、先天性のホルモン異常があり、ホルモンのアンバランスに馴れている
多嚢胞性卵巣症候群という排卵障害により、わたし自身、初潮がスタートしてからずっと生理不順に悩んでいました。カラダが女性へと変わりはじめてから、わたしのココロはたしかに乱れるようになった気がします^^;
ホルモン療法中、毎日、運動をかかさず続け、食生活にも気をつけた
治療の副作用や、再発への恐怖から、わたしは毎日、走ってみたり、エクササイズをしてみたり、Yogaしてみたり。食習慣も改良し、いろいろ工夫してきました。
長くなりましたので、次回、また詳しくはかきたいと思います。
きょうも最後まで読んでいただきありがとうございます😇💫