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影の勇者。
バックパックフェスタが終わった、3月13日
シェアハウスでフォトブックに寄せ書きをしてもらった時のこと。
「さきのおかげで東日本があった」
「影の勇者」
「裏で支えてくれてありがとう」
こんな言葉をみんなからプレゼントされた。
1人になってからじっくり読もうと思っていたけれど、
我慢できなくてみんながいるときに読んじゃった。
涙がとまらなかった。
ばれないように何度も瞬きをして、目を乾かして。
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2年目をやろうと決めた日から泣きじゃくっていた3月11日まで、
約一年間ものすごく楽しかったし、充実していた。
その反面、同じくらい大変だったし、辛かった。
目標に向かって駆け抜ける仲間を見つけた日。
やりたいことが実現できた日。
またか、と落胆し続けた日。
ジレンマで頭を抱え込んでた日。
そのぐちゃぐちゃな感情が
最高に楽しい打ち上げで、美化されて終わっちゃいそうだった。
でも、打ち上げでのある一言によって、自分の中でストンと腑に落ちて、
自分のやってきたことを、自分自身を初めて認めることができた。
「さきは今年1年どうだった?」って不意になっちゃんに聞かれた。
その前にあった出来事が影響しすぎてたかもしれないけど、
最初に出てきた言葉は「悔しい」だった。自分でもびっくりする言葉だった。何が足りなかったんだろうなって。
「学生支部の全員が最後に笑顔で終われるように」
今年の目標はこれだった。
そんな組織を作れるように、誰よりも動いて、考えて、時間を費やした。
でも、どんなに動いても、自分は何かにはたどり着いていないようで。
そんな自分になっちゃんは、
「前に出て、ありがとうをいっぱい言われるだけが全てじゃないよ
振り返ったときに、あの人が必要だって思ってもらえることも大事。」
こんな言葉をくれた。涙が止まらなかった。
もちろん、人だからありがとうはたくさん言われたい。それを一番言われやすいのは監督とかそういう人。普段面と向かって言われないからこそ、監督になりたかったのかなって思ったりもした。
振り返ってみると、向き不向きはあるなと。
去年の京都合宿も裏方の仕事は人一倍できる。でも、人前に立つのはすっごい苦手だった。それを克服したくて、2年目はファシリとか企画運営のリーダーとか、監督とか、そういうのにチャレンジしてみようって思って。
でも、運動会企画から薄々気づいてたけど、あーやっぱり向いてないし、好きじゃないな〜とは思ってた。裏でコソコソ、カタカタしてるほうが全然好きだった。そういうのに気付かされた1年だった。
なのに、ありがとう欲しがっちゃって、目立つの得意じゃないけど、目立ちたくなるこのジレンマのせいで、監督もやりたいなって思って。
表に立ってないから、ありがとうは言われづらい。それに加えて、自分自身や自分のやってきたことまで否定しちゃってる自分がいた。そんなの駄目だなって。自分のことは一番自分が褒めてあげないと。
どこかで、誰かの役にたっていたら、それでいい。
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そんな否定的な自分を救ってくれたのは、みんなからの寄せ書き。
こんなふうに思ってくれてたんだ、と。
改めて、自分を認めてあげることができた瞬間だった。
「影の勇者」
最高にかっこいい言葉。
自分なりの方法で、みんなを彩ることができたかな。
みんながTABIPPOを振り返ったときに、あ〜あんな人いたなって思い出してもらえたら嬉しいです。素敵なTABIPPOライフをありがとう。
また世界のどこかで。