バーチャルシンガー「花譜」を観測する日々
私が花譜を初めて観測した日は2019年9月8日。
YouTubeの視聴履歴をみるともっと前から聴いていたようだったが、花譜のことを意識して聴いたのはその日だ。
私はこの時期、家庭環境や学校のことで精神的に参っていたこともあり、よく音楽を聴いていた。普段はあまり音楽を聴かないのだが、その時はひたすら聴いていた。
ボーカロイド曲や歌ってみたを中心で聞いていた中、ある曲を聴いているとき心が揺れた。とても揺れた。かなり揺れた。私はすぐにタイトルを見た。それは『花譜 # 22 「過去を喰らう」 【オリジナルMV】』だった。
最初はだれかの楽曲の歌ってみたかなと思い、いろいろ調べたが、オリジナル楽曲だった。(タイトルを見れば一瞬で気づきそうだが…)曲といい、歌といい、どことなく魅力に感じた。
わたしはそれに出会ってから、花譜についてたくさん調べたり、たくさんの楽曲を聴いたりした。調べれば調べるだけ、聴けば聴くだけ、私は花譜に魅了されていった。ここまで、アーティストに心が揺らぐのは初めてだった。今までは、アーティストに「推し」とかいなく、なんとなくYouTubeにおすすめがされるがままに聞いていた。しかし、今は違う。わたしに「推し」というものが出来たのだ。
私が観測した9月8日、それはとても絶妙な日だった。もっと早く観測していればと思う反面、このタイミングで観測できて良かったとも思った。
この「9月8日」というのは、1stアルバム「観測」の発売日9月11日の3日前であり。発売を記念した1stワンマンライブ「不可解」の再放送放送日の9月14日の6日前であった。初めての推しの1stワンマンライブを生で見ることが出来なかったけど、その姿を目に焼き付けることができた絶妙のタイミングだった。わたしは、観測し始めて3日後、つまり「観測」の発売日には、花譜の1stアルバム「観測α」と1stワンマンライブ「不可解」の再放送のネットチケットを買っていた。
ここで花譜に纏わるエピソードを2つ話そう。
一つ目は友人に「花譜を聴くことは趣味?」って聞かれた時の話。
私は、花譜を聴くことは「趣味」ではなく「オアシス」だと答えた。
砂漠で彷徨ったときひたすら水が飲みたくなるだろう。オアシスを発見して水を飲む行為は趣味ではない。それは「趣味」と同じようにしたいことではあるが、枯渇しているものを摂取したがる「生理現象」の方だろう。つまり、欲求だろう。
私は「花譜」を聴くのは限りなく後者の「オアシス」だと思う。「好き」という感情よりは花譜を聴いていないと何かが「不足」して枯渇している、喪失感ではないが何か心に足りていなかった何かを補充しようとしている。もちろん、花譜のことは大好きだ。とても好きだ。だがしかし、それ以上の何かが花譜の歌にあり、私を満たしてくれている。
もう一つは、読み聞かせの話だ。
誰しもが子どもの頃、寝るときのお母さんに読み聞かせをしてもらって寝付いたことがあるだろう。私にもあったと思う。しかし、大人になるとその機会はない。(あると少し心配なる。少しは親離れしたほうがいいよって。)
私は、精神的に参っていてよく寝付けない日が何日が続いていた時期があった。そのとき、読み聞かせのことを思い出した。私は物は試しと寝るときに花譜朗読「遺品」を聴きながら寝てみた。そしたら、なんとぐっすり眠れたのだ。私は寝るときの読み聞かせというものはとてもすごいのだなと改めて実感した。しかし、その日は「遺品」を買った日でまだ一度も聞いていなかったので途中で寝落ちした自分がなんかもったいなく感じた。翌日、しっかりと全部聞いた。
そして今では、私は通学するときや寝るとき、勉強するときなどいつも花譜を聴いて元気をもらっている。本当に花譜を観測できて良かったと思うし、これからもずっと推しであり続けるだろう。
本当にありがとう、花譜ちゃん。
これからも観測し続けるね!
【観測開始当初のお気持ち&布教ツイート】
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