農業コミュニティの危険な思い出
少し前まで、農業のコミュニティに入ってた。そこで学んだことは多くあった。自然農以外にも、人間の心理など。
広い河川敷にある農家さんの休作地を借りていた。とある週末、参加者は誰も集まらなかったけど、ライングループで、「畑の様子の見に行って、軽く草刈りして帰ります。」と投稿して、一人で向かった。
初めて畑に一人で来て分かったけど、、、
大平原で誰もいない河川敷の畑。
ここに変な人来ても誰も助けてくれない。意外と危険かも。。
そんな予感が少しした。だから早めに帰ろうと思った。
でも、予感って当たるのね…
草を刈っていて、「ねえ、さきこちゃん」と男性の声がした。
振り返ったら、あ、、、あいつだ。やばいかもこれ。そう思った。
半年くらい前、農業のコミュニティで食事会をした時にもう退会したのに参加していた男性がいた。そして散々私の体を触ってきた人だった。
酒の勢いと称して、気になる女の子の体を触りまくるタイプの人だった。
逃げても逃げても触ってくるし話しかけてくるし、
最後の集合写真では、私の横に立って肩に腕を回し、体の側面をつけて
「おれ、さきこにもっと近づいて良い??」
と言ってきて吐き気がした。完全なセクハラ行為であり、私を狙っているのは分かったけど、運営に報告するのも気が引けた。どうせ退会者だからもう来ないだろうと思いこんで、嫌な思い出でしかないから忘れてしまうことにしてた。やたら体触ってくる変態なんてさようなら~。
でも、そんな都合よく済まない。
その日、大平原の畑にその変態と二人っきりとなってしまった。ヤバいぞこれ。でも何故私がここにいると分かった??
変態「ねえ、俺のこと覚えてる??」
私「…」
変態「今日一人なの??なんで一人なの??」
私「…」
変態「おれ、みんなが畑やっている所見ててさ。」
私「…」
これ、本当にヤバい。もしまた変態行為をされるなら、持っている草刈りの鎌で戦うしかない。そう思った。
マジ帰れと思って背を向けて無視をしたら、変態は少し畑をウロウロして帰った。良かった…
私も慌てて帰って、ライングループに投稿した。
「退会者の〇〇が突然畑に現れて話しかけてきた。畑やっている所を見ていたと言っていた。私が一人で畑に来たところを狙っているみたいで怖かったし、気持ち悪かった。皆畑に一人で行ったらダメ。」
と投稿したら、ライングループでその変態が猛攻撃してきた。
そう、その変態はコミュニティを退会してもライングループにこっそり残り、投稿内容を見続けていたのだ。だから私が一人で畑に来たことも把握して突然やってきた。
変態は
「お前は勘違い女か!!俺はついでがあったから、手伝いにいこうかと思っただけだ!!気持ち悪いのはお前だ!!!」
とライングループで猛攻撃をしてきた。取り敢えず謝れという主張だったので、私が謝り、ライングループを退会させた。
変態は退会後の半年間、手伝いになんて一度も来なかったのにライングループにはこっそり残って投稿だけは見続けて、女性が一人で畑に来たときだけ突然現れた。もはやストーカーの勢い。勘弁してくれ。
運営に報告の上、退会者をしっかり排除して欲しいと強くお願いをした。
でも、私が加入するまでは、コミュニティにそれなりに参加していたらしく
友達もいて、今回の件を
「ついでに行っただけなのに、すごい気持ち悪がられた。」
と私の悪口を言いふらしていることが分かった。
ついで…
この言葉だけだと、私が自意識過剰女みたいに聞こえるから、変態は必死に言いふらしてる。
女性が一人のところに突然駆けつけて、ついでだと主張する言い訳に限界を感じるが、言い訳だけを聞いた人は、その主張を鵜呑みにするだろう。
私は本当に怖かった。畑って危険な場所なんだ。自然の中で農業やりたいだけだったのに。
あの変態は、初めてあった日から私に一生懸命だった。
私にとっては嫌な思い出でしかない存在だったので、記憶から抹殺されてたけど。
変態は、私と二人で会いたかったけど、プライドが高くて私をデートに誘うことができなかった。だから何とかして私が畑に一人で来る日を待つ続けた。そして絶好のチャンスが訪れたので、畑に駆けつけたけど私に無視されたあげくに本当のことをライングループで曝されてしまった。それが悔しくて攻撃してきたのた。
「俺はついでだった!!!お前が変態だ!!」
そういう主張だった。
その変態からデートに誘われても、もちろん断った。
変態は傷付く勇気がないけど、なんとか二人っきりで私と会う機会を狙ったために、結果としてもっと傷付いた。
もちろん私も大きな恐怖と傷を負った。
傷付きたくないと願う腰抜けの選択肢は、結果としてもっと大きな傷を生む。それを忘れてはならない。
畑は実は危険な場所であると学んだ。
さらに、自分のプライドを守り、傷付かぬようにする選択肢は
結果として大きな傷を生むことがあるのを忘れてはならない。
変態は変態として勝手に生きて関わらないで欲しいが、
私自身も、傷つかぬ選択肢を選ぶリスクを学んだ。