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⑧歯ぎしり、骨隆起、顎関節症、そして6才臼歯の悲鳴

大学卒業まで、よくサークルの合宿にも行ったし、友達が家に遊びに来る事もあり、他人と一緒に寝ることはよくあった。そこで一度も歯ぎしりをしていると言われたことは無かった。

矯正後、歯ぎしりしていると指摘をされるようになった。ストレスが原因かも知れない。しかし私の矯正の仕方として、上の歯だけを2本抜くという方法で出っ歯を押しこんだ歪な矯正であり、それが原因かもしれないとは思っていた。

その後も原因不明の様々な不調が少しずつ目立ち始めた。

気が付いたら口の中に骨隆起がどんどんできるようになった。原因はおそらく歯ぎしりや食いしばりだと思われる。しかしこれも絶対的に原因が判明できた訳ではない。口の中にどんどん骨が出っ張ってくる状態のため、舌のスペースがなくなり、喉も詰まりやすく、呼吸が浅くなっていった。

顎関節症になり、顎を開けると痛くなることが増えた。口を大きく開けられない日が増え、ストレスが増え、反鬱状態になる日も多くなった。

もちろん虫歯も増えた。あんなワイヤーの金具を2年以上付けたのだから当たり前だ。

矯正終了後は、それまで無かった不調に悩まされるようになった。もちろん矯正が直接的な原因とは言い切れないが、原因を調べる術など無く時間は過ぎた。

強制終了後、5年ほど経って虫歯治療をした。ワイヤー矯正の際、バンドを付けた歯だった。虫歯治療後、謎にその歯は知覚過敏のような痛みが出るようになった。歯医者に行っても「単なる知覚過敏だ。」という説明しか受けられなかった。でも何かおかしい気がした。

6才から生え替わらない6才臼歯。ただでさえ負担が大きいのに二年間も金属のバンドを着けた。虫歯も増えた。そしてその歯が痛み出した。この歯の寿命は迫ってきていた。謎の痛みはそのカウントダウンだった。

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