【ドバイ移住経験者が語る】海外移住前後にやっておくべき31のチェックリスト
こんにちは。海外不動産投資家の宮脇さきと申します。
私はお茶の水女子大学在学中に仮想通貨を購入し、仮想通貨の運用益で分散投資の一つとして不動産投資をスタートしました。
21歳で国内投資物件を所有し、本格的に不動産投資の道に進みました。
国内不動産は合計で3棟18室保有、シェアハウスで利回り30%超えの物件を運営し、その後いくつかの物件を売却し2000万円以上の売却益を出し22歳で世界へと視点を変え、現在はドバイ移住し、個人投資家として資産運用しながら投資家へのアドバイザー活動をしております。
これまで多くの移住サポートや海外不動産購入を支援してきた中で、海外移住に関するお問い合わせを多くいただきました。「移住前に何を準備すればいいのかわからない」という声も多く、体系的にまとまった情報が少ないと感じていました。
そこで今回は、私が実際にドバイに移住した経験を踏まえ、海外移住の準備についてまとめました。国によって異なる手続きもありますが、多くの国で共通する基本的な項目を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
■出発前のラストスパート!日本で済ませておくべきこと
国も決まり、ビザ取得の目処が立ったらいよいよ出発の準備です。日本でしかできない手続きも多いので、忘れ物がないようにしっかりと確認しておきましょう。
住民票を抜くかどうするか決める(国民年金継続か否か決める)
居住者認定の観点からは住民票を抜くのがベターです。
税金面は国際税務に詳しい税理士に確認することをおすすめします。
年内の移住を考えているなら12月31日までに住民登録を外すと翌年の住民税がかかりません。
現地法人を作るか決める(ビザに関連するので早めに)
現地法人を設立し代表者として就労ビザを取得する場合、国によってはアポスティーユ認証が必要になります。
※アポスティーユ認証とは、 Hague Convention Abolishing the Requirement of Legalisation for Foreign Public Documents (外国公文書の認証を不要とする条約)に基づいて、公文書に外務省が認証を行う制度です法人設立には事務手続きも伴うため、日本にいる間に早めに準備を始めましょう。
日本のクレジットカードを準備・整理する
紛失リスクや家族利用のカードも含めて、4~5枚ほど準備しましょう。
海外でも利用できる国の多いVISAとMastercardがおすすめです。
国内で使用する銀行口座を準備・整理する
SMBCプレミアは非居住者でも使えて手数料が安く、海外送金もしやすいので開設しておくと便利です。
海外送金のしやすさから、ソニー銀行やWiseも口座開設しておくと良いでしょう。
NISA、株などの証券口座を整理する
日本の証券会社で株などを保有したままだと、売却時や配当金に関して税金が発生します。まずは証券会社に相談しましょう。
売却、もしくは移管のどちらかになると思います。
暗号通貨の取引所を整理する
取引所によって対応が異なるため、事前に確認しましょう。
日本の取引所へ海外からアクセスしたことが原因で口座が凍結される場合もあるため、ハードウェアウォレット(※暗号資産をオフラインで保管するための専用デバイス)などへ資産を移動しておいた方が良いでしょう。
使っているサブスクリプションサービスを整理する
海外からは使えないサービスもあるため、VPN(※Virtual Private Networkの略。インターネット回線を経由して、特定のネットワークに安全に接続するための技術)を通して使うよりも、この機会に見直すと良いでしょう。
携帯電話を整理する
日本帰国時に使う場合や日本から電話がかかってくるケースもあるため、日本の格安SIMなどで日本の携帯電話を持っておくと便利です。
自宅を整理する(賃貸の人は解約、持ち家の人は売却か賃貸)
節税を考えている場合は税理士に確認しましょう。家族が住んでいる場合以外で自宅を保有していると、税金面で不利になる可能性があります。
自宅を売却・賃貸する際は、転送届を実家や親戚などを受取先として提出しておくと、重要な書類を受け取ることができます。
電気、ガス、水道、など公共料金を整理する
すべて解約しておきましょう。NHKの受信契約も解約手続きが必要です。
引越し業者の見積もりを取る
複数の業者で相見積もりを取ると良いでしょう。
海外のコンドミニアムの多くは家具や家電が備え付けられているため、国際宅配便で送れる物だけに絞れば、海外引越業者を使うよりもコストを大幅に削減できます。
民間保険会社との契約を整理する
海外でも利用できるかどうかは、個人の契約内容や保険会社によって異なります。契約している保険会社に確認しましょう。
国によっては国際運転免許証を取得する
ドバイでは日本の免許証を書き換えて使用できますが、国によってはできない場合があり、国際運転免許証が必要になります。
パスポートの有効期限を確認・更新する
有効期限が1年未満であれば、日本にいる間に更新した方が良いでしょう。パスポートの更新申請は、有効期限が1年未満になったときから行うことができます。
日本の本、教科書、絵本などを準備する(海外で手に入りにくいもの)
子連れで海外移住する場合、義務教育の教科書を無償で受け取ることができます。必要であれば調べてみましょう。
歯医者、持病などの治療や薬のまとめ買いをする
歯医者には「海外に行くので、一回でできるだけ治療してほしい」と伝えて、まとめて治療してもらうことをおすすめします。
国によっては日本と同じ薬が手に入らない場合もあるため、可能であれば半年~1年分をまとめ買いしておきましょう。
子どもの学校の手続きをする
日本での卒業証明書を英文に翻訳する必要があるなど、早めに書類を確認しておきましょう。
海外の学校は、日本人学校、現地校、インターナショナルスクールの主に3つの選択肢があります。それぞれの学校について事前に調べておきましょう。
■新天地でのスタートダッシュ!現地でスムーズに生活を始めるために
いよいよ新生活の始まりです。住居探しから銀行口座開設、病院探しまで、やるべきことはたくさんあります。
住む場所を決める
海外では、契約して支払いさえ済ませれば数日後には鍵をもらって住めることも多いです。焦らずに、ホテルやAirbnbなどに滞在しながら探しても良いでしょう。
大使館に在留届を提出する
住所が決まったら日本大使館へ行き、在留届を提出します。
外務省が提供する在留届の電子届出システムを使えば、オンラインで提出することも可能です。
現地のSIMカードと電話番号を取得する
現地のSIMカード(電話番号)がないと、銀行口座開設や各種手続きができない場合があるので、必ず取得しましょう。
子どもの学校の手続きをする
事前に学校見学へ行き、学校の雰囲気や教育方針などを確認しておきましょう。
入学手続きなどは、日本にいる間に遠隔である程度進められることが多いです。
デリバリーなどのアプリをインストールする
海外の多くでは、スーパーの食料品などもアプリ経由でデリバリーしてくれるサービスがあります。
タクシーのアプリやVPNアプリなどをインストールする
タクシーをよく利用する場合は、UberやCareem、東南アジアではGrabなどのアプリをインストールしておきましょう。
日本のオンラインサービスを使う際に必要となる場合があるので、VPNアプリもインストールしておくと便利です。
Wi-Fiを契約する
アパートメントやホテルによっては、最初からWi-Fiが準備されている場合もありますが、ない場合はインターネット回線を契約しましょう。
現地の銀行口座やデビットカードやクレジットカードなどを作る
その国の大手銀行の口座を開設しておきましょう。
マルチカレンシー口座(※複数の通貨を保有できる口座)は開設しておくと便利なので、郵送で開設できる銀行口座を海外出国前に1つは保有しておくと良いでしょう。
現地のIDカードを受け取る
ドバイの場合はエミレーツIDと呼ばれ、免許証代わりとして、頻繁に身分証明書として使用します。
病院などを把握しておく
海外移住後、現地の日本語対応の病院や歯科医院などを調べておきましょう。日本人医師や看護師が常駐しているのがベストですが、現地の医師が日本語を話せる場合や、通訳がいる場合もあります。
日本人コミュニティなどを見つけて交流してみる
FacebookやInstagramなどのSNSで自分の体験談を共有したり、積極的に交流の場に参加してみましょう。
現地法人がある人のみ法人の銀行口座を開設する
最近はマネーロンダリング対策などで書類が多かったり、審査に落ちることもあるため、早めに審査を申し込んでおきましょう。
現地の運転免許証を発行する
ドバイの場合はRTAという日本の運転免許センターのような所があり、視力検査と日本領事館からの証明書があれば、当日にドバイの免許証が発行されます。
必要があれば現地の語学学校に通う
Google翻訳アプリやポケトークなどの同時通訳端末があれば、外国語を話せなくても生活できます。
もちろん、自分で話せた方が店員さんとのやり取りも含めて便利なので、必要があれば語学学校に通うのも良いでしょう。
■準備をしっかり行い、新生活を始めよう
海外移住は、ワクワクする反面、不安なことも多いと思います。事前の準備をしっかりとして、新天地での生活を楽しんでください。
■プロフィールさき@海外不動産
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント
1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタート。日本国内に複数の不動産を所有、国外はジョージア、トルコ、UAEに不動産を所有。富裕層向けの海外移住支援も行っています。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数7.46万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」、「さき@海外不動産オフィシャルサイト」、「さき@海外不動産 X」を運営。