自分の存在意義とは〜インドで自分の無力さを知る、30歳独身女の夏〜
とても楽しくて、なに不自由なく、幸せな生活を送っているのに、、
心にぽっかり穴が空いたようなそんな気持ちになる日々が続いています。。
インドにて就職した飲食店、お客様の大半が日本人だった為、新コロちゃんの影響をかなり受けている。
4、5、6月の3ヶ月間のロックダウン期間はお店の営業もできず、もちろん売上はゼロ....
インドに駐在していた日本人の多くが臨時便で帰国してしまっている。。
もしお店の営業を再開しても…どのような展開になるかは予想できた。
私を含むスタッフの給料は支払わないといけない、お店の家賃ももちろん。
オーナーさんによってはロックダウン期間中に家賃を免除してくれてはいたものの、全額ではない。
そんな状況が続き、7月からデリバリーのみの営業を始め、9月よりダインインも許可されるが冒頭で述べた通り、お客様のほとんどがインドに駐在している日本人、そしてその方々の多くは日本に帰国してしまっている。
インド人のお客様ももちろんゼロではないが、インド人にとっての日本食レストランは高級で、特別な日にお越しいただくことが多い。
ましてや、インド人の失業率がどんどん上がる一方で、そんな贅沢を日常的にできるわけがない。
日本に住んでいて、明日職を失うかもしれないという状況で、わざわざインド料理(ちょっと相場より高い)レストランに行こうと思うだろうか?
そうこうしているうちにどんどん月日が進んでいく。。
日本からのチャーター便(1席20万円程)でインドに入ってくる人もゼロではないが、インドからの臨時便(1席10万円程)で帰国した人数と比べると、その数、雲泥の差だ。
毎日毎日ギリギリの状態で営業し続けるが、田舎に帰ってしまったスタッフを呼び戻す体力(会社の)はサラサラなく…
過半数のスタッフがノーワークノーペイの状態が続いている。
たくさんのスタッフから連絡がくる「僕に仕事を与えて」や「お金がなくて困っている」と…
私はここで何をしているんだろう。。
日本人はVISAの関係で、最低賃金はもらっている。
私の給料を知っているインド人スタッフからすると、「あーお前がいなければ‥会社の無駄だ」と言われることや、毎日の態度で感じていた。正直自分でもそれは思っていた。私がいなければ・・・。
もともと日本人のお客様への接客サービスの向上のために採用されたのだが、お客様が来ないことには、なかなか力が発揮できない。
偽善者と思われるかもしれないけど、一時的な回避にしかならないけど、遠く離れて仕事ができないスタッフ数人に、お金送ってみた。
「サポートしてくれてありがとう」っていうメッセージが1件届いた。嬉しかった。
本当の支援はお金を配ることではなく、雇用を作ってあげることだと思う。
だから今回の送金は悪魔でも私の気持ちを楽にするためにしたこと。
もっと頑張ってたくさんお客様を呼んで、働く場所を作ってあげよう!と思い、ロックダウン前に名刺交換をさせて頂いたお客様全員にコンタクトをとってみたり、インドに来てから再開したTwitterなどを使って宣伝をしてみるも「すでに日本に帰ったよ」という方ばかりだった。
「まだインドにいたんだね、頑張ってね」という優しい言葉さえもすごく悲しくなる。どう頑張ればいいかわからない。
趣味が仕事ってぐらい仕事ばかりで、いつももう1人私がいればいいのにって思ってたワタシ。。人生で自分が必要とされないことなんて初めての経験だった。自分の無力さに憂鬱で、私のできることってなに?何の為に生きているの?
そんなことを考える日々が続いている。
でも、せっかく来たインド諦めたくない。。。
ワタシに何ができるのか.....
2020-09-09