時間の流れを方向転換する操作
ワークショップでは、タイムマネジメントのためのツールをいくつか使用します。
カードゲームやプラネタリー・アワー・ダイアリーよりも先に考案した割に、あまり記事を書かずにいたシリコンバンドのワークですが、ようやく説明の手順がまとまってきたので、着手しようと思います。
しばらくはシリコンバンドのワークを解説する記事が続く見込みです。
どのツールも、曜日の無限循環構造を基本概念としていますが、シリコンバンドのワークと他の2つとの違いは、具体的な体験に落とし込むことができるところです。
一日を円で表し、夜明けと日没、真昼と真夜中を直線で結ぶと直角に4分割されます。この領域をアングルといいます。
各アングルに該当する惑星に対応する色のシリコンバンドを腕にはめ、東から昇って西に沈む太陽の見かけ上の動きと同じように時計回りに身体を回転させます。
太陽が地上にある日中は、南を正面とします。
その場合、東側には左手、西側には右手があります。
太陽が西の地平線に沈むことにならい、西側にある右手のシリコンバンドを外し、時計回りに身体を回転させ、北を正面にします。
先ほどシリコンバンドを外した東側にある方の腕に、該当する色のシリコンバンドをつけます。
この動作を繰り返します。
毎日行う必要はなく、何日分かまとめて日付を記録しておきます。
この操作によって、[過去→現在→未来]へと一定方向に進行するタイムラインに囚われた意識を解放し、永続する意識と現在を整列させることで、時間の流れを未来から現在へと方向転換します。
なぜそんなことをするのかというと、過去にこうやってきたから、この先にこうなるだろうという予想可能な範囲で行動を制限してしまうと、意識は6のサイクルに留まってしまい、現状を継続させるための養分としてタイムリミットのある身体で活動する生命エネルギーを浪費してしまうからです。
[過去→現在→未来]の時間認識から解放されるためには、7のサイクルによる曜日の無限循環構造を把握し、時間の虚構性を見ることが方法のひとつとしてありますが、シリコンバンドを使ったワークは、頭だけでなく実際に体験することで把握できるので、より深い理解を促せます。
永続する意識にアクセスするといっても、実際どうやるのか曖昧ですが、シリコンバンドのワークは身体の操作によって明確に意識化できるものです。