日本において占星術というジャンルは、確固たる地盤の上に築かれておらず、不幸を種に信者を獲得する宗教ビジネスと同じ手法で市場を形成していることは認識できますが、それを主流とする既成事実化を達成するための決め手がありません。
天文学との乖離は埋め難く、個別の論拠をひとつひとつ確認していく作業は、迷宮の中を無限ループで逡巡する騙し絵の中に収容されることになります。
さらに、ニューエイジ・スピリチュアル界隈からの、天体現象についての言及も囂しく、混沌状態に拍車がかかっています。
決め手とは、科学的証明によるエビデンスとは異なり、ストレートに真実に根ざす実在を確認できるかどうかです。
そもそも、この太陽系は宇宙全体の中で、どう位置付けられているのかを、実際の天文データに基づいて、明確な指標を掲げないことには、それぞれの主張を相互に理解するための共通認識が生じません。
指標は、天文学の新たな発見によって、修正されていきます。
膨大な天文データの中で、一致するパターンが見出されると、それに名称が与えられ、シナリオを再現するということが占星術で行われてきました。
占星術は統計学だとおっしゃる方がいますが、筆者の意見は異なります。
自己が主体となり天体エネルギーと同化する意識のテクノロジーとして、”占星術”を扱うことが、大宇宙と小宇宙の照応関係として人類を機能させることだと考えています。
それは”占星術”というカテゴリに入らないのかもしれません。
チャートの表示をどう現象化させるのかを実践する芸術とも言えるでしょう。
銀河の中心にあるスーパー・マッシヴ・ブラックホールと、地球 - 太陽の整列(アラインメント)を、アクエリアス・エイジやアセンションの始まりと見るという記事がASTRODIENSTにあります。
同記事で計算された年月日でチャートを作成してみましたが、ASTRODIESNTサイトで galactic equator (GE) を表示する方法は不明です。※GEと冬至点の交差の画像はリンク先の記事(by Dieter Koch "Ayanamshas in Sidereal Astrology" - ASTRODIENST)を参照してください。
100年前
2225年(グレゴリオ暦)