インナーチャイルドの暴走
上記の福田氏の発言は、ニートが親の金で働かず遊んで暮らして何が悪いのかわからないと言っているのに等しいので、これについて反応したところでよいことはひとつもないが、安倍晋三銃撃事件を解釈する上で、一つの視点を提供するものだと思い始めている。
その視点とは、スピ界隈でよく使われる「インナーチャイルド」である。
福田氏は安倍氏同様、世襲の国会議員である。
安倍氏は生前、昔から映画が大好きで映画監督をするのが夢だと語っている。
生まれた時点で厳然と敷かれた人生コースを歩むことを定められた人のインナーチャイルドは、非常に強固な抑圧を受ける。
決定された事項をこなすというロボット的作業に生命力を費やす人生においては、創造性を発揮させるチャンスは皆無である。
彼らの人生は、本能を麻痺させるための代用品で埋め尽くされる。
そもそもこの時代に生まれてきたのはなんでなのか?
なんのために存在しているのだろうか?
どうして私なのか?
こういった疑問が湧き上がってくることからひたすら目を逸らし続けて生涯を送る。
しかし、彼らが認識できないだけで、インナーチャイルドは密かに解放される機会を窺っている。
桜を見る会やモリカケ問題などで、安倍氏はわりと上手く、インナーチャイルドを解放していたように見えたが、結局は、凶弾に倒れた。
誰によってそれが引き起こされたのか?
それは、抑圧され続けたもう一人の私=インナーチャイルドである。
インナーチャイルドが適切に解放されるためには、言論空間が健全に機能していなければならないが、安倍氏はそれを封じ、一定方向に誘導していたので、最悪の形で解放されてしまった。
銃弾は安倍氏の心臓に命中し、ほぼ即死、医師のもとで延命措置が行われたが既に手遅れだった。
インナーチャイルドが最悪な形で解放されるということは、現われた時点で、取り返しがつかなくなっている。それに対処しても、もう遅いということになる。
そういった観点から、福田氏の発言を検討すると、世襲※の議員が、この段階で政権にたくさんいるということは、彼ら自身が抑圧してきた内部の敵によって、破局を迎えることを憂慮せずにはいられない。
※世襲自体に問題があるのではなく、議員活動が属国統治期間とシンクロしている世襲なので、主権国家としての足場を築く段階にある現在、どう立ち回るべきかわからず、インナーチャイルドが望ましくない形で解放される可能性が高い。
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