麻痺している世界
法相が会見で推定無罪の原則に反するかのような発言をしたことは、日本の司法の根本的な在り方を清々しいほどわかりやすく海外に示し、結果的にゴーン氏をアシストすることになりました。
したがって、法相の発言を批判するのは、日本の司法制度の公正さに配慮する人たちです。
ところが、この構図を理解できない人たちもいるのです。
ワイドショーが投げつける餌(情報)をそのまま食べている人たちは、何がどうなっているのか理解することができず、理解する気もさらさらないようです。
国外逃亡したゴーン氏を批判するための会見で、政府代表としての法相の「無罪証明」発言によって、日本の司法はゴーン氏の指摘する通りであると、表明したということです。
発言した法相ならびに日本政府自体が、自分たちが何をしているのか分かっていないとしたら、それを海外に発信してしまったことについて、危機感を抱くのが、日本人として当然の反応です。
ところが、分かっていない人たちというのは、なぜか、法相の発言について批判することを、日本のことを貶めていると判断するようです。
そもそも、年末に国外逃亡したことが明らかになっているのに、年始休暇が明けるまで沈黙している時点で、マヌケを海外に晒してしまっています。
その上さらにこの発言というのは、言い間違えというレベルの問題ではなく、人智を超えた存在の介入があるとしか思えません。
「無罪を証明」発言訂正前のFNN PRIME 魚拓
参照サイト:湯沢平和の輪 2020.1.10 記事