聖杯の秘儀|ヴェシカパイシーズとテンプル騎士団

エルサレム巡礼の警護を担っていたテンプル騎士団は、高利貸しとして莫大な資産を築き勢力を拡大していったことから、ローマ教皇によって弾圧され、アメリカ大陸に新天地を見出し、米国の前身を確立したと言われています。

彼らの崇拝する聖杯=ヴェシカパイシーズの加護を受けた女神とは、古代密儀に通じた神殿娼婦であり、自由の女神はその象徴です。

聖杯の秘儀とは、肉体を持つ意識にとって最上の恩寵であり、崇高なアートマと直結する性錬金術です。

しかし、それを体験した後、カバラで言うところのケテル(系外の恒星)とティファレト(太陽)との交信が常時行われるため、意識を維持することができないで月(イエソド)に堕ちると悪魔崇拝に転じます。

現在の米国を見ると、月に堕ちた側が光を演じ、光と闇の闘いという素朴な対比を印象付ける意図が感じられます。

聖杯の秘儀ほど、錯誤と混沌をもたらすものはないようです。

ティファレト(太陽)は、ケテル(系外の恒星)も月(イエソド)もほしいようですが、意識は、どちらか一方しか見ることができません。

星か月か、これこそ人生で最大にして唯一の選択になります。

月に堕ちるのも楽しいかもしれません。しかし、そこから星に向かうのは、並大抵のことではありません。

人間は、子供から大人に成長する過程で、その選択をします。

その選択が間違いだったことがわかってやり直すなら早い方がよく、もう手遅れになって取り返しがつかないところに来た人は、他のまだ選択していない人を見つけては、月に堕ちることが正しいことであるという偽善を吹き込む老害となります。

ヴェシカパイシーズは、2π=420°=♡としても表現できます。
神聖幾何学として広く知られているピラミッドと正四面体の関係もそこから導き出されます。
それについては、ワークショップで解説します。


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