タイムトラベラーについての覚書
これまでいた人物が忽然と姿を消し、その人物といた記憶が周囲の人々から消去され、初めからいなかったことにできるのなら、その人物はタイムトラベラーかも知れません。大抵は誰かが消息を絶てば、周囲の人々が気づきます。
山で子供が行方不明になって数日後無事保護されるケースがときどきあります。
これはタイムトラベルに似ていますが、存在していたことを認識されているので、少し違います。一時的に他のタイムライン移っていただけだと思われます。
いたはずの人物がいなくなったことを認識している者が一人だけいた場合、周囲と共有できない記憶を保持していることになります。
現実認識の境界線がそこに現れます。