何も起こらないという奇跡
黙示録に書いてあるようなことがいつ起こるのか、決まった日程があるわけではない。
それは、宇宙全体からすれば、至る所でどの瞬間にも起こっているありふれた現象に過ぎない。
ただし、人間が知覚できる領域で起こると世界の終わりみたいに異常なことのように描写できる。
実は、知覚の制限内では、何も起こっていないということが、奇跡的なのである。
紙一重のところで知らずに助けられているということ。
対極の要素を統合する「まともさ」が、神なのだ。
それが〝愛〟の本当の意味で、それにみんなタダ乗りして赦されてきた。
しかし、すでに始まってしまった意識のシフトは知覚の制限を取り払う。
そうなると、知覚の制限内で機能していた〝愛〟はようやく無限へと解放される。
タダ乗りし放題だった「まともさ」は、自前で用意するものになる。
桃:アンドロギュノスだの、マインドのスイッチ現象だの、役に立たないほうがいいけど、備えあれば憂いなし的な救命ボートのようなものかと。