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カルチャーショック 〜留学1日目〜!
シドニー空港(オーストラリア)到着後の話。
空港内のBaggage claim(預け荷物ターンテーブル)で自分の荷物を待つが、いつまで経っても荷物が出てこない。
・・・他にも荷物待ちの人はたくさんいる。
・・・直行便だからロストバゲージはないはず。
・・・まだ出てきてないだけ。
と言い聞かせながら30分ぐらい経過した時、きたーー!自分の荷物が出てきたーー!!良かった。
内心動揺しまくりだったが、スンッとした表情をキープしつつ、入国審査に向かう。
いざ、入国審査
これが最初の難関だ。
入国カードの項目は十分にチェックした。薬の説明書も用意した。スマホの翻訳アプリも起動した。パスポートは手に持っている。
よし、準備万端!と気合を入れて、列に並ぶ。
最初の入国審査官の前に行くと入国カードを見ながら
「薬を持っているか?」-「Yes」-「このラインを進め」-「Thank you」
という短い会話をして、指定された列を進む。
また別の入国審査官の前に行くと
「このチェックの内容はナッツか?」- 「Yes」-「ここを進め、See you!」
・・・え??
気合いを入れて挑んだ入国審査は、2回「Yes」って言っただけで終わっちゃった。
きっと、先人の日本人達の行いが良かったからあっさり通過できたんだろうな(実際、荷物を開けてる人も何人かいた)。
イケメンドライバーとの出会い
拍子抜けして外に出ると、送迎の人が溢れている。
私は、送迎ドライバーとマクドナルドの前で待ち合わせの手筈になっている。「到着予定時刻の90分後までは待つよ」と事前に連絡をもらっていたが、この時点で既に到着予定時刻から90分が経過していた。急いでマクドナルドに向かうが、誰もいない・・・
やっちゃったか!?自力でホームステイ先まで行くパターンか!?
と思いながらも、一応、ドライバーにコールしてみるが、案の定繋がらない。
よし、仕方ない。どうやってホームステイ先に行くか調べよう!
とスマホを検索していたら、イケメンがこちらに向かってくる。
え、めっちゃイケメン。かっこいい〜
と、ときめいたのも束の間、私の名前が表示されたスマホを見せられる。
イケメンの正体は送迎のドライバー。てっきりおじさんがくるとばかり思っていたので、これはラッキー!無事に送迎してもらえたし、幸先が良い!
ホームステイ先での焦燥感
ホームステイ先に到着し、4階の部屋まで荷物を運んでくれるイケメンドライバー(心もイケメン)。ありがとう。
ついにホストファミリーとの対面。アルゼンチン出身の60代夫婦が出迎えてくれた(アルゼンチンはスペイン語が公用語で、スパニッシュ訛りの英語を話しているっぽい)。
まずは「Nice to meet you」と挨拶するが、聞いたことがない言葉が返ってくる。
え?いまの英語??全然わかんない・・・
と焦る私。次々と部屋の説明をしてくれるが、もちろん、全然わからない。さらに焦る。やばいやばい、と思いながら翻訳アプリを使って必死に会話する(会話と呼べる代物ではないが)。
自分の英語が全く通じない。相手の英語も全くわからない。
これ、この焦燥感が欲しかった。こうならないと必死に英語を勉強しないのよ、私は。と冷や汗をかきながらも、無駄にテンションが上がってしまった。
驚きのルール:洗濯は週1
ホームステイ先のルールで衝撃だったのが、週1の洗濯。
「洗濯はどうすればいい?」-「毎週月曜にこのカゴに洗濯物を入れておいて」-「ん?月曜日だけ??」-「そうよ」
これが文化の違いか。
郷に入ったら郷に従うのが幸せに暮らすヒント。頻繁に洗濯をしていた日本とは違い、ここでは週1しか洗濯できない。
仕方がない、が、どうしよう・・・1週間分の服もってきてない・・・
今日は土曜日だから、明後日が月曜で洗濯してもらえる。じゃあ、そこから考えるか!
と、どうにかなる精神全開で過ごしていたのだが、次の月曜日、洗濯カゴには洗濯物が溜まったままだった・・・
ここでホストマザーに「洗濯して〜」と言えればよかったのだが、ホームステイ3日目で英語環境と文化の違いで戸惑っていた私は、その選択肢が思い付かず自分で下着を洗って凌ぐことにした。
最低限の服しか持ってきていない私にとって、このルールはとても不便だった。でも、この生活のおかげで、靴下やTシャツは何日か着回してもいける!ということを知った(日本にいる時は1回着たら洗濯しないといけないと思ってた)。
オーストラリアは日本に比べて湿気が少ないから、こういった生活様式の違いができるのかな(とはいえ、この月は暑い日も雨の日も多くて、汗をかいた日の服は着まわせなかったのだが)。
驚きのルール:毎日の連絡
毎日、学校が終わった後に何をするか、何時に帰るかを連絡するのがルールの一つだった(22時の門限もあったが、私は積極的に夜出歩きたいタイプではないので、門限があっても問題なかった)。
20年近く一人暮らしをしていた私にとって、正直、面倒臭いルールだった。でも、毎日夕飯を作ってくれるホストマザーの気持ちはわかるし、これはこれでとても新鮮な気持ちになったし、多分もうこの先経験しない。
英語ライティングの練習にもなるし、せっかくなら楽しもう!
と気持ちを切り替えるようにしていた。
このルールは、私があまりにも英語ができないから、ホストマザーが心配して言ってくれたんじゃないかと思う。
だって、ホームステイをしている複数人の友達に聞いた限り、同じルールを設定しているホストファミリーはいなかった(好きにしていいよ、というホストファミリーが多い印象)。
この日から、1ヶ月のホームステイが始まった。
当時の私には、英語の会話はとてつもなく疲れる時間で、自分のレベルの低さを思い知らされる時間で、しんどい時間だったけど、ホームステイでめちゃくちゃ英語環境に慣れることができたと感じている。