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生理学 | 消化と吸収について
こんばんは!お久しぶりです!
今日はタイトルにあるとおり、消化と吸収について解説していこうと思います。
消化や吸収に関わる酵素や運動ってたくさんありますよね。
まずは消化器官についてやっていきます!
食べ物を口に入れるとき、胃では何が起こっているのか
胃液の分泌調節は3つに分かれており、頭相、胃相、腸相となっています。
頭相:視覚、味覚、嗅覚などの刺激により、迷走神経を介して胃液の分泌が起こります。
胃相:食べ物が実際に胃に入ってくると胃相の始まりです。幽門腺のG細胞からガストリンが血液内に放出され胃酸の分泌を促進します。
ガストリンの分泌促進 ①アミノ酸やペプチドによる胃粘膜の刺激 ②胃壁の機械的伸展 ③迷走神経の興奮 などがあります。
腸相:胃から排出された酸性のかゆ状液が十二指腸に入り、胃酸分泌の抑制が怒るタイミングが腸相です。
消化器官の入り口・出口
次に消化管の全体の流れです。
消化器官は口腔⇨咽頭⇨食道⇨胃⇨小腸(十二指腸⇨空腸⇨回腸)⇨大腸(盲腸⇨結腸⇨直腸)となっており口腔には唾液腺が、十二指腸には膵臓と肝臓が付随しています。
各部位の消化酵素
上記で消化器官の解剖や流れは説明できたと思いますので、次は消化酵素についてまとめていきます。
唾液
プチアリン(唾液アミラーゼ) 基質:デンプン
胃液
ペプシン 基質:蛋白質
胃リパーゼ 基質:脂肪
膵液
トリプシン 基質:蛋白、ポリペプチドetc
キモトリプシン 基質:蛋白、ポリペプチド
カルボキシペプシターゼ 基質:ポリペプチド
膵アミラーゼ 基質:デンプン
膵リパーゼ 基質:脂肪、トリグリセリド(TG)
腸液
エンテロキナーゼ 基質:トリプシノーゲン
アミノペプシターゼ 基質:ポリペプチド
ジペプチターゼ 基質:ジペプチド
マルターゼ 基質:麦芽糖
ラクターゼ 基質:乳糖
スクラーゼ 基質:ショ糖
腸リパーゼ 基質:脂肪
※マルターゼ、ラクターゼ、スクラーゼは糖を細かくし小腸で吸収、毛細血管に入ります。そこから肝臓へ送られ、グリコーゲンとして保存されます。
(基質とは:酵素が作用する元の物質のこと)
栄養素の吸収
小腸と大腸では吸収されるものが異なります。
十二指腸〜空腸上部:鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル
空腸:電解質、水分(80〜90%)、糖質、タンパク質、脂肪、脂溶性・水溶性ビタミン、葉酸
回腸:ビタミンB12
大腸:水分(10〜20%)、電解質
小腸ではさまざまなものを取り込んでいますが、大腸は水分と電解質なんですねぇ。
消化酵素や栄養素の吸収は似たような名前や部位がややこしいと思いますが、まる覚えするのはしんどいので大まかに覚え、国家試験問題を繰り返し解いてみましょう!
以下参考書籍になります。
統計看護学講座 専門基礎分野 解剖生理学 人体の構造と機能①
クエスチョン・バンク 理学療法士・作業療法士国家試験問題解説2023共通問題 第15版
一発合格!ここが出る!食生活アドバイザー検定2級テキスト&問題集 第3版