ショートショートフィルムフィスティバル in 島田
2024年11月10日に、ショートショートフィルムフィスティバル in 島田 が島田市のGlamping&port 結で開催されましたので、紹介します。
島田市のふるさと大使で、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア代表の別所哲也さんや、島田市出身の映画監督である平林勇さんらが登壇。市民などからも参加者を募集し、ショートフィルムによる地域活性化を考えるシンポジウム&上映会が行われました。
ーーショートフィルムとは
ショートフィルムとは、主に作品尺25分以内の短い映画作品のことで、短時間のなかに、映画の多彩な魅力が凝縮されています。ショートフィルムは多くがスマホやパソコンで無料で見れるためコスパがよいです。また、25分以内なのでタイパもよく、劇場で見る2時間の映画よりも手軽に見ることができます。
ーショートショートフィルムフェスティバル&アジアとは
別所さんが主催するショートショートフィルムフェスティバル&アジアは、1999年に誕生し、毎年6月に原宿、表参道エリアを中心に開催されているショートフィルムのための映画祭です。国際短編映画祭としては、アジア最大級の規模を誇り、1万を超える作品が世界中から集まります。グランプリ作品は、次年度のアカデミー賞短編部門のノミネート候補作品になるそうです。
ーーパネルディスカッション「映像によるまちづくりへ 島田の新たな挑戦を考える」
別所哲也さん、平林勇さん、Tom Slemmonsさん、日座裕介さんが登壇し、ショートフィルムの魅力や、映像によるまちづくりの可能性について討議しました。
【別所哲也さん】
俳優として活躍されており、1999年から日本発の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」を主宰しています。島田市出身で、島田市ふるさと大使です。
【平林勇さん】
島田市出身で、幼児向けの教育番組しまじろうの演出を務めるなど映画製作や映像制作の現場で活躍されています。
【Tom Slemmonsさん】
2006年に来日。島田市笹間に居住して、2023年に笹間地区を題材とした短編ドキュメンタリー「Another Home」を制作しました。少子化や高齢化の問題をかかえる地域の活性化を題材としています。最近では、地域の人にインタビューしながら、未来にはなくなってしまうかもしれないものなどを、映像として残す取り組みをされています。
【日座裕介さん】
大阪で映像監督をしており、地域を活性化する映像制作の仕事をされています。観光映像作品として、大阪のオバチャンのアイドルグループを作った「オバチャーン」、兵庫県の生野銀山のプロモーション「生野銀山 銀山ボーイズ」や、化石が取れたことで有名な岐阜県の瑞浪市のプロモーション「奇跡の化石」を制作されています。
地域のプロモーションで大事なのは、地域の人が一緒になって盛り上がれるものになっているかです。瑞浪市のプロモーション映像を作るときに、市民の方とワークショップをやりました。そこで、地元の女子高生が化石が踊るというのを考えて、そこから化石のミュージカルという原案が出来ました。撮影では、市民がエキストラで参加したり、上映会開いたり、いろんな広がりがあります。地域のコミュニケーションが、映画を起爆に、5年、10年派生していく、そんな形がよいです。
島田市でプロモーション取るとしたら、蓬莱橋とか面白いのではないでしょうか。世界一長い木造の橋で、他にはないものなので、海外では感動されると思います。
地域のプロモーション制作では、地域に住んでいる私たち自身の大事なものをもう一回再発見して、外に遠心力を持って出していくことができます。そして、その町や地域に求心力を与えてくれます。
映像はタイムカプセルで、未来の島田市の人に今の島田市を届けられます。未来に見てみんなで楽しめるものです。
ーーショートフィルム上映会
Tom Slemmonsさんの「Another Home」と、次の3作品が上映されました。
・『Postmodern Times』(エクスペリメンタル/監督:Ali Kareem)
・『Built to Scale』(ドラマ/監督:Eliza Goh)
・『The Old Young Crow』(ファンタジー/監督:Liam LoPinto)
ーーまとめ
島田市では、これまで島田市緑茶化計画を中心としたプロモーション映像の制作や発信を行ってきました。今回のシンポジウムを通して、地域活性化のための観光映像などの学びの場となったようです。
このイベントによって、参加した人がショートフィルムの制作に興味を持ったり、島田市のプロモーション活動の活性化につながるといいですね。
ショートフィルムで「島田市」という名前が世界中に届いたらと考えると、ワクワクします。