日本酒:南部美人に乾杯
岩手県の南部美人 特別純米酒をご紹介。
くちにぴりりとかすかな刺激がここちよい
お米のまろやか、ふくよかな香りがすっっと鼻をぬけつつ、ほんのりいちごのような吟醸香を感じます。お米の味わいしっかり、でも重すぎず、「なめらか」という言葉がぴったりです。
口当たりはとろん、とぅるん、つるつるのサテンの生地をなでているようなかんじ。口の中での余韻は比較的長めです。とにかく角がなくて、、美人てこういうことなのかなと感じさせます。
香りのバランスだと10点がマックスの強さとして、さわやかさ2点、ふくよかさ7点。
4分類でいうと、醇酒かなと。どの料理でも邪魔しませんが、このとろりん感を味わうのであればお刺身よりは、少しこってりしたもののほうが相性がいいようです。
ということで、、、ラザニアと合わせてみました。
うん、お互い邪魔しません。とろりとしたクリームと南部美人のとろりとした口当たりはぴったりだし、だからと言ってとろり同士でべたつくではなく、お互いを包み込むような優しい味わいを感じます。
こちら、冷蔵瓶貯蔵 一回火入れとラベルに書いてありました。
こちら南部美人は、特別純米酒の生酒を瓶詰め時に一回火入れ(加熱殺菌)した後瓶貯蔵し、全てマイナス5℃の冷蔵庫で保存します。通常、日本酒は、日本酒を劣化させる火落菌を加熱殺菌、日本酒の中に残った酵素の働きを止めて、酒質を安定させる目的で、火入れという過程を2回行います。南部美人はそれを1回にし、急速に冷凍させることで酵母の成長を弱めます。
スペックは、こちら南部美人のサイトをご確認ください。
その後、1週間、冷暗所で保管してみました。
味わいがどうなっていたかというと、酸が増してました。日本酒の成分であるエタノールが空気中の酸素により酸化したことでアセトアルデヒドが生成された、アセトアルデヒドが同じく酸化して、酢酸発酵が進んだ、、ということのようです。
まだ違和感、不快感はないので工夫しながらおいしくいただきます。たぶんこれが提供のギリギリライン。これ以上は「老香」になってしまうところです。今日は、いつもおなじみバニラアイスとともに。