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相談するのが苦手な人にこそ、キャリアコンサルティングをおススメしたい

人に相談をするのが苦手なアラサー女が、嫌々キャリアコンサルティングを受けたら、霧が晴れた話。

人に相談するのが苦手だ。小さい頃から筋金入りだ。

今でも覚えているのは小学2年生のこと。児童館で一輪車ショーの出し物をするが、準備が進まない。不安で、どうしたら良いか分からなくて、夜中に布団の中で泣いた。 母はびっくりしていたが「児童館の先生に相談したら」と助言をくれた。

次の日、児童館の先生に話をした。そこからの流れはあまり覚えていないが、先生に自分の不安を話すと、心がとても軽くなった事はクリアに覚えている。そして、一輪車ショーも無事に終わった。

相談すれば、物事は進むし、自分も楽になると学んだ。

。。。

学んだはずだったのに。。

その後も、私はあまり相談をするのは得意ではない人間のままだった。

30歳目前。シンガポール駐在が数週間後に迫った私は、小学2年生の頃と変わらず、不安で身動きが取れなくなっていた。

引継ぎが終わらない。英語の勉強やってない。結婚適齢期逃してしまう。彼氏いない。太った、肌荒れ。。。大きな悩みも小さな悩みもごちゃごちゃに絡まって、自分で解こうにも解けない。そして解くパワーもない。。

そんなとき、職場のキャリア相談室でカウンセリングを受ける事になった。

正直、カウンセリングを受ける時間が勿体ないと思うほど、時間にも心にもゆとりがない状態だった。しかし、お世話になった大先輩がこのキャリア相談室を立ち上げており「さけとば、シンガポール行く前に一度来なさい」と言われたら、大人しく従うしかない。

カウンセリング当日。何を相談するかも分からぬまま、予約の時間が来てしまった。とりあえず待ち合わせ場所に向かうと、50歳位の穏やかな、いかにもカウンセラーという雰囲気の女性が私を迎えてくれた。

私は、ごちゃごちゃに絡まった私の今の状況や、不安に思っていること、漠然と、脈絡なく、ぐだぐだな言葉で、話していたと思う。途中、自分のことすらまともに話せない自分が嫌になり涙まで出てきてしまったが、カウンセラーは静かにうなずき、ティッシュを差し出し、私の言葉を辛抱強く待ってくれた。

あっという間の時間だった。アドバイスをもらったような、そうでもないような気がする。なぜか唯一記憶に残っているのは、「結婚して良かったこと」として「結婚するか、しないか、心配しなくて良くなったこと」という、ちょっと哲学めいた話をしてくれたことはなぜか今でも心に残っている。面白い、と思ったのと同時に、なぜか気持ちがとても楽になった。

。。。

初めてカウンセリングを受けて5年以上が経つ。

相談することが苦手な私の性格は未だに変わらない。自分が人にどう見られているか気にする性格故かな、と思う。我ながら不器用である。

けれど、そんな人にこそキャリアコンサルタントを頼ることをおススメしたい。相手はプロだし、自分の実生活とは関係のない人だから、自分がどう評価されるか気にしなくていい。気にせず本音が出せる。

その後、色々な縁があり、私自身もキャリアコンサルタントの資格を取るに至った。誇れるキャリアはまだないが、いつか当時の自分のような不器用な誰かを陰でひっそり支える存在になりたいと思っている。


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