梯子を外された私の自己紹介
私はつい最近、梯子を外された。
この半年間を端的に説明すればわかりやすいだろう。
長年続けたパートを辞め、新しい仕事を初めたが合わなくて辞め、一念発起して職業訓練学校に行き、資格を一つ取り更に資格取るぞ、求職活動もするぞ。
というところで、世の中が災禍に見舞われたのである。学校再開の目処は、今のところ立っていない。
4月の終わりからずっと、やってられるかとふて寝して酒を飲んだ。平日は禁酒と決めて守っていたが知るものか。今は毎日が休日だ!
録り貯めていた空挺ドラゴンズを観て原作を読み返したり、再現飯もどきをこしらえたり(ちなみに写真のステーキである。原作者様にrtしていただき、ファンの方々と交流できて感無量だった。空挺ドラゴンズはいいぞ。ページをめくれば、龍肉に機械油の匂い、風が伝わってくる)友人たちとオンライン飲み会もやった。
他にやるといえば、家事とタイピング練習とたまに試験勉強くらいである。Twitterは呼吸に等しいのでやる事の内には入らない。
……以上は嘘ではないが、完全な真実ではない。加えて、つい最近まで二次創作の原稿制作に打ち込んでいた。
こちらは4月に入る前から始めていた。前から予定があったのではなく、世の中の不穏さが増してきた頃に出すと決めたのだ。
世界がどう変わるかわからない今、自分がやれる事、いや、やりたい事は何かと考えた。そして私は、未だ見つけられていない推しカプの本(物理)を手にしたい、この世に存在させたいと強く願ったのである。
いや、見つけられていないだけで、きっと先達が出しているはずだが。
だってこんなに面白い原作の魅力的な二人の本だよ!あるに決まってるじゃん!
悲しいかな私の探す能力が至らないだけなのだ。私が手に入れれていないからと、存在していないと誰が決めれようか?(これを悪魔の証明という)無いとすれば、世界がまだ気づいていないだけである。
しかしまあ、見つけるまで待てない。だから出す。印刷所様への応援にもなるし。痛むのは貯蓄と時間だけだ。そんなノリで決めたのである。
「狂気の沙汰ほど面白い」
赤木がそう笑ってくれた気がした。(なお、今回の同人誌と赤木しげるは全く関係ない。私の心の中にいるイマジナリー赤木しげるが発言したというだけである)
ともあれ決意し、表紙を描き、pixivの作品を厳選し、加筆修正し、推敲し、新作を書き、推敲し、テンプレに流し込み、また推敲し、多過ぎるページ数を調整し、やっぱり推敲し、原稿制作と各種手続きでわからない点は調べて質問し、トドメに推敲し……。気が遠くなりつつもやり遂げた。何気に初めてのデータ入稿である。
エアコミケやエアブーには間に合わなかったが、設定した期限までに本が届くのは確定だ。後は祈るばかりである。
そして後には、やる事もやりたい事もなくなった私が残った。
いや、愛読書を再読したり積読を消化したりもした。散歩がてら花屋に行って新しい花を買って飾ったり、家族の祝い事を共に寿いだりもした。家事だって無限にやる事がある。
ただ、原稿という「絶対にやりたいし、やらねばならない」事がなくなってしまったのだ。求職活動?週末にハロワ行くから許して下さい。
ここ数日は、中途半端に体に穴が空いた気分だった。そんな私の穴に「キナリ杯」という文字がするりと入ったのである。
noteでやっている企画……内容がまた、楽しそうで仕方ない。
明るく、楽しく、面白く。今のうんざりする状況を優しくぶち壊す企画だと思った。混ざりたい、やりたい。そう思った。比喩でなく、告知ツイートが輝いて見えた。(液晶の光だろという突っ込みが吸血鬼すぐ死ぬのロナルドから入ったが無視する。イマジナリーロナルドは原作より辛辣でいけない。ジョン可愛い)
新しい梯子を見つけた。だから手を伸ばした。
ここ一カ月、いや二カ月ほどだ。私はかなり呑気に過ごしていたし、そのように振る舞っていたが、やはり参っていたようだ。楽しい事がしたい。楽しく好きなものや考えた事を書いて、あわよくばお金を稼ぎたい。五千兆円欲しい。
こうして、前回の記事を書いたのである。エッセイを書くのも初めてだ。頭の中を棚卸ししている気分で、実に心地いい。
心地いい気分のまま、夜はオーベルシュタイン閣下の誕生日をノリノリでお祝いした(写真。蜂蜜紅茶とミルクの二層ゼリーはオーベルシュタイン閣下の義眼をイメージした。銀河英雄伝説はいいぞ。ノイエ続いてくれ)
noteを始める動機も、同人誌を出すと決めた時と同じ軽いノリであった。
このノリのまま、楽しく投稿していければ幸いである。
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