生活保護減額取り消し訴訟で札幌では棄却されたけど、相変わらず生活保護への風当たりは強そう。
全国29の地裁で行われている生活保護減額取り消し請求に対して、名古屋では棄却、大阪では勝訴、となっている中での札幌は棄却となった。
ネットを覗いて見ると、生活保護受給者に対する風当たりは強いように感じる。
本当に必要な人ならしょうがないけど、不正受給している人がいてそれは許せないよね?とか、私は一生懸命働いているのに自分より贅沢な暮らしをしているではないか?
のような話が出ている。
いうまでもなく不正受給はもちろんダメである。
でも、別に訴訟を起こしている人が不正受給しているとかの話ではないので、そこは別問題としてなぜこんなに風当たりが強いのだろうか。
それはおそらく働いても生活が楽にならないというもどかしさがあるのではないだろうか。
働いている人が全体としてもっと収入がある状況、例えば日本の収入の中央値が極端に言って800万とかだったらもっと違っていただろう。
そうでなければもっと稼ぐようにするか、自ら生活保護を貰えば良いだけである。一生懸命働いているのに生活保護より生活が厳しいのは、その労働条件に社会的な問題があるのではないだろうか?と思う。
だから生活保護の額多いのではないかと疑問を持つよりも、収入が少ないのではないかと疑問に感じ対策をする方が建設的だろう。
違う見方をすれば、最低補償の額を減額するということは、最低賃金などの労働に対する対価の底も下げることになるのではないだろうか?
理想としては賃金も増え、収入も増え、最低補償のの額も増えていくという方が希望が持てるのではないだろうか?
とはいえ、生活保護に問題がないのかといえばそういうわけでもなく、労働意欲や財源の話もある。
それは次の機会に書くとして、正直生活保護の風当たりの強さというのは日本の経済の衰退という不気味さを感じるからやめた方が良いのではないだろうかと思う。