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失われた風景(1) 池袋「人世横丁」
池袋の東口には「美久仁小路」「栄町通り」と、昭和の名残を感じさせる横丁がまだ少しだけ残っているが、2008年7月に解体されてしまった「人世横丁」は、さらに上をゆく味わいのある通りだった。
昔の写真フォルダを整理していたら往時のものが何枚か出てきたので懐かしく思い、ここに記録しておこうと思います。
古びた建物たちとサンシャインの対比がおもしろかった。
惜しむらくはそんなに多くこの横丁で飲む機会がなかったことで、行ったことのある店も上の写真に写っている「画廊萬家」くらいか。
人世横丁のあった頃の自分はまだ20代で、酒やお店に対するスタンスもまた違っていたんだろう。
今だったらくまなく探索したいのにな〜。
この店の中、どんな風だったんだろ。
入ってみたい。
今となっては叶わぬ夢なので、せめてこの写真をポストカードにしたい。
雪の日。
一時期おもしろがってハマっていた「HOLGA」というアナログトイカメラで撮った写真もあった。
こうなるともう、いつの時代の写真かわかりませんね。
もっと幻想的になる夜の風景もたくさん撮っていた気がするし、解体寸前、全てのお店が立ち退いてしまったあとも、わざわざ三脚を持ってひとり撮影に行った記憶がある。
けど、その頃の写真がフォルダからごそっとないんだよなぁ。
どっか別のハードディスクにあるのかな……。
見つかったら追加したいと思います。
ちなみに現在、人世横丁の跡地にはこんな立派なビルが建ち、
そのふもとには「人世横丁の碑」が。
これ、人世横丁が現存していた頃の看板にも書いてあったキャッチフレーズですね。
当時は「あなたの心には横丁がありますか?」だった気がするけど、とにかく良い言葉だ。
TEXT:パリッコ