TVゲーム『牧場物語』を解体する; スローライフ人生設計 第4話
第4回 「貰う」ということ
『牧場物語 ワンダフルライフ』では友好度が高いと集落の住民がいろいろなものをくれます。例えば、「へんなじょうろ」、「かわったカマ」、「あやしいクワ」、「タムタム」、「目覚まし時計」、「シードメーカー」など。
貰っておいて、「へんな」や「あやしい」と名付けるのはどうかと思いますが、そんな謎に包まれたものをくれる人ってミステリアスで魅力的ですよね。どういう思考回路をしているんだろう、と。
しかもこれらの道具、疲労しやすい代わりに経験値はあげやすいとされています。ゲームの設定とはいえ、このような「この人にはこれを上げると喜ばれるだろう。」というプレゼントのセンスがあるといいですよね。
ここまでの話だと、「センスの良いプレゼントをあげられるようになろう」ということになりますが、まぁそれもそうなんだけれど、今回話したいのは、『そういう(センスの良い)人に貰ったプレゼントが人生を豊かにしてくれる(=ワンダフルライフになる)のではないか?』ということです。
自分でものを集めるのも良いですが、自分では買わないようなものを貰うと世界が広がった気がします。おそらく他者の視線を借りて世界が見れているからでしょう。だから自分の好きなもの、買い集めたもので部屋を飾らないで(自分の視点だけにならずに)、貰ったもの、なんでもいいので部屋に飾ったり、思い出すだけでもしてみてはどうでしょうか。違う発想や興味がわき出てくる気がしませんか?
(ではどうやって人からものを貰うんだよ、ということになりますが、たぶん誕生日にプレゼントをしてみたらいいんじゃないですかね……。)
余談ですが、輸入雑貨のお店に入るとわくわくするのって、他者の視線を借りているのに近いのかも……?
それではまた。