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仮説:日本酒の話題、受験科目+αでくくれる説
「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は「日本酒の話題、受験科目+αでくくれる説」を唱えていきたいと思います。
このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。
日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。
ただ飲むだけでもお酒は美味しいですが、少し知識をいれるだけで普段飲む日本酒が更に美味しく、楽しくなりますよ!
ゆるゆる日本酒教室、第81回目の今回は【仮説:日本酒の話題、受験科目+αでくくれる説】についてです。
このゆるゆる日本酒教室では、これまでにいくつかの説を提案してきました。
・特定名称酒のイメージ、服装で考えるとわかりやすい説(第2回)
・首長ボトルの日本酒、美味しいお酒多い説(第15回・第80回)
・日本酒の好きな銘柄を7つあげると、その人の個性があらわれる説(第65回)
・日本酒(お酒)の嗜み、飲んだ経験に勝る知識なし説(第76回)
今回もそんな仮説提案シリーズです。
日本酒を楽しむ中で、知識や情報は多岐にわたります。
それ故に、「日本酒、気になるな」と思ってちょっと調べてみると、その話題の多さに、「何がなんやら・・・」と途方にくれること、ありませんか?
様々な角度からのアプローチがあるのが日本酒の魅力の一つ。
それにあたって、自分らしく日本酒を楽しむにあたって、何かとっかかりを見つけやすくならないか?
何か知っている事柄と結びつけられるきっかけがないものか?
ざっくりと、ジャンル別にまとめる方法はないものか?
そんな今回の仮説は、「日本酒の話題、受験科目+αでくくれる説」です。
参考にするのは共通テスト
![](https://assets.st-note.com/img/1712878216134-E5mn2KjosQ.png?width=1200)
共通テストとは--
かつてはセンター試験と呼ばれていた、日本最大規模の試験の一つ。
国公立大学の受験者は原則としてこちらを受験する必要があり、私立大学でもこの試験の成績を利用した受験方法を設けています。
大学受験を経験した方は、多くの方が通った道ではないでしょうか。
そこで、代表的な受験科目に基づけば、日本酒に関わる情報や知識を、大まかに分類できるのではないか、と考えました。(大学受験をしていなくとも、義務教育の科目でも話は可能でしょう)
以下はその一例です。
●国語:現代文・古文・漢文
・銘柄の読み方(漢字)
・お酒のストーリー読解(心情描写)
●地理歴史:日本史・世界史・地理
・酒の起源、世界の酒と日本酒の違い(世界史)
・日本酒の製造と歴史(日本史)
・日本酒と文化(日本史)
・都道府県や市区町村の場所、それぞれによる地域特性と気候(地理)
●公民:政治経済・倫理・現代社会
・酒税法などの関連法規(政治)
・蔵人の労働環境(政治・経済)
・日本酒一杯あたりの価格設定(経済)
・日本酒の流通(経済)
・日本酒に関する資格・講座・検定(経済)
・日本酒を嗜好品とする価値観(倫理)
・新しい日本酒の世界「クラフトサケ」(現代社会)
●数学:数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B
・日本酒の容量の数え方(単位換算)
・精米歩合と精白率(割合)
・飲み会での割勘(計算)
・「じゃあ、一杯だけ」が一杯で終わらないことの証明(証明)
・メニューx種類の中から自分が飲める杯数との組み合わせ(場合の数)
●理科:物理・化学・生物・地学
・火入の技術(物理/熱力学)
・保存時の光の影響(物理/波動・光)
・麹、酵母の微生物の働き(生物)
・発酵の仕組み(化学)
・地質・土壌による米や水質の違い(地学)
●外国語
各言語における日本酒表現(英語、その他)
銘柄の読み方(英語、その他)
さらに、少し視野を広げて、+αの科目でもみてみましょう。
(選択科目、というものでしょうか)
●家庭科
料理と日本酒とのペアリング
●美術
ラベルデザイン
●技術
・酒米と飯米における稲作の違い
・日本酒製造に使用する機器
●情報
日本酒の提供方法・プロモーション
●保健体育
アルコールが及ぼす身体への影響
●音楽
嗜好品としてのお酒と音楽の共通点
●総合学習
酒蔵見学
日本酒を作り、一杯が飲み手に届くまで…どうですかこの範囲の広さ!
日本酒の製造においては、醸造は主に理科の分野ですが、その中でも物理・化学・生物・地学と全域が関わります。
また、どんなラベルにして、出荷するルートがどこで、どれくらい販売して・・・となれば、お酒造りの過程で様々な分野にまたがることになります。
前述した、「日本酒の情報を調べたら途方にくれてしまう」のは「事前予告なくいきなり総合学習が始まるから」ということも一因かもしれません。
みなさんの力でこの仮説をより固めていきたいと思っていますので、学生時代や受験の思い出や「この日本酒の話題は、この教科?」などのコメント、お待ちしています!
それでは〜!
日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』
日本酒コミュニティ「酒小町」
20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり......誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。
『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。
募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!
コミュニティ内にはこのnoteのように、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。
今回コラムを書いてくれた社会福祉士×日本酒学講師のダイゴさんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。
酒小町制作メンバー
執筆:ダイゴ|社会福祉士×唎酒師・日本酒学講師=Sake Social Worker(note)
編集:makio(X/note)
ディレクション:関谷サイコ(X/note)
企画:卯月りん(X/Instagram/note)