日本酒が無形文化遺産になる日が来るかも?!
ゆるゆる日本酒教室、第92回目の今回は【日本酒が無形文化遺産になる日が来るかも?!】です。
「日本」酒、という、“お酒そのものに自国の名前がついている“というのは世界的に見ても珍しいのです。
フランスワイン、スコッチウイスキーのように、“その国を代表とする“、という意味では国名がついたりすることはあります。
そんなことを頭の片隅に入れておきつつ、世界、という言葉がでたところで、今回はこんな話題です。
こちら、現在進行形のお話で、令和5年3月14日には
「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産への提案を決定
されています。
令和6年11月頃に政府間委員会において審議・決定されるそうです。
無形文化遺産とは?
無形文化遺産とは、UNESCO(ユネスコ)による事業の一つで、民俗文化財、口承伝統などの無形文化財を保護する物です。
その候補に日本酒を含めた、日本の酒造りがあげられており、登録にむけて動いています。
あまり日常生活では意識しないかもしれませんが、今回はワールドワイドな観点で日本酒をとらえてみましょう!
無形文化遺産にはどんなものがある?
まず、日本と世界における、無形文化遺産にはどんなものがあるかみてみましょう。
【日本の無形文化遺産の代表例】
【世界の無形文化遺産の代表例】
日本ですでに認められているものと比較すると、各国でも今となっては「ザ・伝統芸能」のようなポジションのものもあるかもしれません。
その中でも、今なお日常文化として根付いているものも多くみられます。
世界的に有名なものも多く、“その国といえばこれ“というイメージを伴っているものも多いですよね。
ちなみに、お酒関係では
が挙げられます。
日本酒が文化として認められる日が来る!?
もし、麹を使った日本の伝統的な酒造りが正式に登録されれば、上記の例であげた文化と日本酒が肩を並べるかもしれない、ということです。
日本では、麹菌(微生物)、発酵という存在・システムが科学的に判明するはるか前から、共存してきています。
目に見えないものをコントロールしようと試行錯誤した過程でもたらされた結果、高度な技術が培われ、酒造りという形に昇華されているのです。
麹菌・発酵によってもたらされた日本酒、焼酎、泡盛、みりんというお酒。(その派生には、醤油やみそなどの様々な発酵食品があります)
一つの商品として我々の手元に届く時には、伝統と歴史、そして技術が詰め込まれています。
それらの積み重ねが、いま、文化として認められようとしています。
しかし、悲しいことに、日本人による日本酒の消費量はますます低下傾向。
フランスでも、自国のお酒であるワインを飲む量が減っていると聞きます。
日本にいれば普段から飲めて当たり前の日本酒、焼酎、泡盛、みりん。
これからは日本のお酒に目をもっと向けて、無形文化遺産に登録されるのをワクワクしながら待ちませんか?
それでは今回はここまで!
日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』
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コミュニティ内にはこのnoteのように、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。
今回コラムを書いてくれた社会福祉士×日本酒学講師のダイゴさんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。
酒小町制作メンバー
執筆:ダイゴ|社会福祉士×唎酒師・日本酒学講師=Sake Social Worker(note)
ディレクション:関谷サイコ(X/note)
企画:卯月りん(X/Instagram/note)
編集:makio(X/note)