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2024年7月12日


東京事変/化粧直し


朝電車に乗っていると、おばあちゃんが亡くなったと母から連絡が来る。びっくりした。デイサービスに行っているとか少しぼけてきてるとか話は聞いていたけど、すぐには飲み込めなかった。


午前中ずっとそわそわしていて、スマホが気になり仕事がおぼつかない。母から再び連絡がある。家族葬、という文字を見た瞬間に視界が潤んだ。死が入っていた。




午後、飛行機の予約を済ませて、職場の人に報告しようと立ち上がって声を出した瞬間に涙が溢れて止まらなくなった。おばあちゃんが亡くなって、と声に出したら本当になってしまった。泣き止もうと思えないくらい、悲しかった。



そのまま泣きながら帰って、泣きながらごはんを食べて、泣きながら眠った。猫も夫も、静かに横に居た。


・ ・ ・ ・


何も書けなくなって1ヶ月経った。
7月14日、葬儀に行った。終わって帰ってきて、それから普通に生活している。仕事もやっている。ご飯も作っている。もう、あまり泣いていない。自分の外側の、空気に触れている部分だけが元に戻っていて、中身とずれている。noteの下書きを何度も何度も開いては閉じた。SNSに溢れる誰かの何かに対する意見。感情は動いていた。笑ったり泣いたり嫌悪した。チケットを買っているライブに行った。今までと何も変わっていなくて、何かが違っていた。



わたしは、また日記を書くかもしれない。書かないかもしれない。


ローザ・ルクセンブルク/ひなたぼっこ