(最初に)このノートの目的。日本酒文化を広めたい
最近、周りにも日本酒が好きっていう人が増えたと思います。それぞれがおいしい日本酒ライフを楽しんでいるということは、とてもうれしいことです。一方で、日本酒を飲む人の日本酒に対する理解度は、ワインのそれに比べてまだ成熟していないのかな、というのが感想です。もっと日本酒ライフを楽しく出来るはずなのに・・・、という残念な思いもあります。
そこで考えました。より日本酒を楽しむために大切なのは、
①言語化力
②マリアージュ
③知ること
これが大切です。
甘口?辛口?言語化力を磨く
例えば、どんな日本酒が好き?と聞くと「甘口が好き」「辛口が好き」「フルーティなものが好き」と答える日本酒ラバーの方が多いのではないでしょうか?でも、例えば「フルーティ」といっても、大きく分けてもカプロン酸エチルの目立つ「リンゴ系」と、酢酸イソミアルが目立つ「バナナ系」で、味わいが大きく違います。
「辛口」にしても、「淡麗ドライな純米」と「酸味豊かな生酛」では、味わいが全く異なります。
どういう「甘さ」かどういう「辛さ」か、自分が好きな日本酒がどのタイプかを知っておけば、自分のお気に入りの日本酒に出会えることが多くなるでしょう。
大切なのは言語化力。
料理と日本酒(マリアージュ)
もう一つ、日本酒を深く楽しむために考えておきたいのは、「料理との相性」です。相性で日本酒を出してくれるお店は、現状かなり少ないです。ここは日本酒業界の残念なところですね。しかし、個人的にはやっぱり、お酒は料理と合わせて、より力を発揮すると思っています。
一般的に日本酒と料理を合わせるときに考えるのは、「脂」をすっきり流す、醤油などの濃い味を中和する、ということでしょう。
でも日本酒がワインのような文化になっていくためには、「味との同調(マリアージュ)」と「味を補う(お酒がソース替わり)」というこの2点を考えていくことも重要でしょう。現状、それを提示してくれるお店は数少ないですが、私たちのようなSake Diplomaがそういう文化を形成する一因になれればうれしいです。
知ること
そして、最後に大切なのは日本酒を知ることです。杉山明日香さんの著書「ワインの授業」ではこう記されています。
フランスワインの体系が頭に入っていると、たとえ飲んだことのないワインだとしても、そのラベルを見るだけで、ある程度香りや味わいが想像できるようになります。(中略)。ワインを学んでいくと、皆さん自然と「予想」し「確認」し始めますが、そのとき、一人でなく、お店の人や一緒に飲む人と共に「予想」し「確認」しあうことで、食事はもっと楽しくなりますし、そのワインはもっと美味しくなるはずです。
日本酒も同じはずです。「知る」ことで美味しくなる。
素敵な日本酒に出会おう
というわけで、このノートでは、日本酒について、Sake Diplomaについて、つらつら書いていこうと思います。飲んだ日本酒についても、出来るだけ言語化して紹介していきたいと思います。
このノートで皆さんが好きな日本酒を探しやすくなるように、料理に合う日本酒が見つけやすくなるように。
さあ、より素敵な日本酒ライフを!素敵な日本酒に出会いましょう!
最後に
こちらに書く日本酒の特徴ですが、あくまで個人の感じたものを連ねたものです。個人の体調や飲む温度帯などで感じ方は変わりますし、僕にも取りづらい香りや味わいがあります。そのため、あくまで参考としてご拝読いただきたくご理解ください!