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日本料理人の日本酒テイスティングノート VOL.31

神雷 純米酒

初めてこのお酒を頂いた時のインパクトは
良く覚えている…

広島県で一番標高が高い所で
醸している酒蔵
歴史も古い

6人という小規模の蔵
仕込み水を二種類
別々の井戸から汲み出し
使い分けているという

食中酒としての評価が高く
一緒に楽しむ事で進化を発揮する

そのためか有名銘柄というよりは
舌の肥えた日本酒loverに大人気だ

僕も名前は聞いた事はあったが
正直、見かける事はなかった


ところが‼️


御縁のあるお店で
やっと出会う事が出来たのだが、
その頂き方が本当に粋なものでした


そのお店は御燗を得意としています

もちろん出てきたのは御燗


あれっなんか浮いてる⁉️


黄色味がかったお酒に浮かぶのはレモン🍋

御燗をつけ終わる瞬間に
レモンの皮をおとしているんです

序盤に出てくるのですが
この香りがなんとも言えない


身体が解きほぐれていく安心感

何が始まるんだという高揚感

この先、何が待っている?という期待感


日本料理の先付を思わせる演出に
心はうばわれます


穏やかなお酒の香りに
ハッとする果実の香り

グッと締まる旨味が
溶け出した液体は
稲の霊性を表したスープ

クリアだが穏やかなキレは
果実の恵みと同化し
複雑な酸味を生み出す

この日は白身のお造りを塩で
烏賊の甘味とのマリアージュも
素晴らしいの一言

先付〜焼物、メインまで
幅広く食材を引き立ててくれる
日本酒の新しい形

さりげない美しさを感じます

こちらは季節毎に
果実を変えているそうで
お酒でも季節を感じる事が出来ます

2回目は鹿児島 在来のシークでした

粋で気持ちの良い表現です

皆様も是非、試してみて下さい^_^

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