日本料理人の日本酒テイスティングノート VOL.29
ドメーヌ仙禽 麗 うらら 2020
酒蔵のドメーヌ化
ドメーヌとは自社で葡萄畑を持ち
栽培から瓶詰めまでを一貫して行う
生産者の事を指す
この日本酒バージョンがそれだ
つまり自社田を持ち酒米作りから
瓶詰めまでを一貫して行うという事
※仙禽さんはさらに仕込み水に使う
地下水の水脈上で酒米作りをしています(゚Д゚)
えっそれが普通じゃないの?
そう思う人もいるでしょう
現在の日本酒作りに使われる酒米は
酒米の産地から取り寄せる事がほとんどです
もちろんそれが悪い事ではありません
餅は餅屋
酒米作り専門のプロに
酒米の生産に適した産地で
生産をお願いしていたという事です。
では何故いまドメーヌ化?
それは産地の特性が
より日本酒に反映されるからです
例えば同じ兵庫県産山田錦を使って
兵庫と静岡で日本酒を作ったとします。
兵庫であれば県産の酒米を使って
兵庫の水を使って醸しています。
兵庫の自然を飲んでる感じしますよね
では兵庫県産の山田錦を使って
静岡で醸した日本酒。
なんか静岡の特性が弱い気がしません?
醸造技術の交流も盛んな現代ですので
技術的な差では蔵の特徴が出にくくなってきた
そこでドメーヌ化です!
ドメーヌ化とまでいかないけれども
県産の酒米を使用する酒蔵が
多くなったのもこういう事
静岡の酒米、水、蔵で醸された
日本酒が飲みたい🍶
静岡を飲んでる感じが良いですよね^_^
さらに
管理を細分化していき
同じ田んぼで取れた同じ酒米を使って
毎年日本酒を作っていけば…
そうです
ヴィンテージです
今までの醸造文化では
毎年使う酒米が違うため
日本酒にはヴィンテージという
概念がありません
そこに可能性がある
日本酒の価値、楽しみが
また一つ増えるんですね♪
大好きな酒蔵のヴィンテージごとの
飲み比べができる
そんな未来がもうすぐそこまで来てるんです
楽しみすぎてたまりません( ̄∀ ̄)
前置きが長くなりましたが
テイスティングに(汗)
完熟した洋梨や桃
ライチの華やかな香り
清らかな水とお米が織りなす
滑らかな質感
まろやかな甘味に幸福感を刺激され
柔らかい酸味と旨味の長い余韻は
まさに贅沢
夏を代表する瓜系の野菜
その瑞々しさと香りと共にどうぞ
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