日記
朝ごはん /チーズクラッカー
むかし読んだ小説にソーダ・クラッカーが出てきて、私はその未知の食べ物(ソーダ水と、クラッカー!)に想像を膨らませていた。実物を調べると随分味気なくて、小説内の退屈げな主人公にマッチしていますね と思った。
実際チーズクラッカーは朝ごはんとして適切ではない。異国の肥満児を想像する。次からソーダ・クラッカー派になるかもしれない。こういうクラッカーを食べながら、包装紙の内側の薄いアルミフィルムとかに視線をやると、なにかが体に堆積していく感覚 というのは分かる気がする。似非科学だけど、そういう感覚は現実の身体に根ざしている。直感的で、信じやすいし。ソーダ・クラッカーを水で流し込む人々が、退屈そうに描かれる。
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パソコンで、ああ と入力すると、すでに予測変換にああああああああああああ とあって、予測すんなよと思った。 狂人が病人とされる現代ですけども、これからもっと難しくなる。
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不祥事を起こした芸能人が禊と称して滝行をしたりするけど(むかしのイメージ?)、それに比べてヤクザはすごい。小指を切り落とす というのは、全く嘘っぽくない。後年になって小指を切り落とすことの身体への影響が説明されたけど、割とどうでもいいと思えるくらいに。
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一人暮らしをさせてもらってる家に両親が来て、ご飯にも連れて行ってもらった。何が食べたいかを聞かれて、そのいくつかの提案が却下された後に、わにゃ と声に出した。
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最近マッチングアプリの話を聞かされることが多くて閉口している。身近な人がマッチングアプリに課金していることを打ち明けてきたので(告白するようなことなんですか?)、不特定多数に顔を晒すことって怖くないのか と思って言おうかとしたけど 私に期待されてるマッチングアプリ利用に対する非難としてもズレてそうなので 口を閉じていた。
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このところ夢見が悪くて、ほぼ毎夜悪夢を見ている。空気を頻繁に入れ替える。
幼年から数字の悪夢を見ることがあって、その夢を見ると起きてもすこし錯乱してしまう。今でも続いている。その夢はいつか私が借金が原因で死ぬ予兆なのかと思っていて、そのせいか大きな金額の買い物を避けてしまっている。ベッドは親が買ってくれて、今は雑な組み立てか、脆弱な構造のせいでロッキングチェアのように揺れている。悪夢の原因かもしれない。自転車と本棚を買えずに、不便な生活をしている。