#33 宮城県について
今回の問題
生産地・宮城県について述べよ。
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200字回答
宮城県は全国で唯一「純米酒の県」を宣言している。1986年、宮城県産ササニシキ100%の純米酒造りに努めるという「みやぎ・純米酒の県」宣言、2007年には「これからもみやぎ・純米酒の県」宣言を行った。その宣言通り、宮城県の特定名称酒比率は約96%と全国1位である。酒米は、県開発の蔵の華、吟のいろはに加え、飯米のササニシキも多く酒造に使われる。酒米は概ね自県産で酒造りを担う自給自足タイプ。(195字)
回答の要素
概要
全国で唯一「純米酒の県」を宣言している。
1986年、宮城県産ササニシキ100%の純米酒造りを通して、いい酒、うまい酒造りに務めると発表し、「みやぎ・純米酒の県」を宣言。
2007年には、活動の継続報告として、「これからもみやぎ・純米酒の県」を宣言。
宣言通り、宮城県の特定名称酒比率は約96%で全国1位。
酒米について
県開発の蔵の華、吟のいろはに加え、飯米であるササニシキも多く酒造に使われている。
酒米は自給自足タイプ。
回答の構成
・純米酒の県
・1986年「みやぎ・純米酒の県」
・2007年「これからもみやぎ・純米酒の県」
・特定名称酒比率は約96%、全国1位
・蔵の華、吟のいろは、飯米のササニシキ
・自給自足タイプ
回答の補足
下図は2016(平成28)年の宮城県の清酒製造業の戦略。お手頃な普通酒・本醸造酒「エコノミー」を捨て、純米・純米吟醸酒「スタンダード」や、低アル・発泡・古酒など「バリエーション」に注力し、差別化&多様化を図るという方向性が明確になっている。
Diploma教本には記載がなかったが、酵母の開発もさかんである。「宮城マイ酵母」は初代宮城酵母(きょうかい12号の原株)から選抜されたもので、純米酒向き。「みやぎ酵母・愛実(まなみ)」は低アル向き、「宮城酵母・ほの馥(ふく)」は吟醸酒向きのセルレニン耐性。
また、原料米の原産地表示を日本で初めて導入したのは、宮城県の蔵元だったという。
他の回答
先人たちの回答
参考文献
J.S.A SAKE DIPLOMA 教本(Third Edition)p. 112,113
宮城県産業技術総合センター, 宮城県における酒造業界への技術支援とその成果, 2016年11月1日, 閲覧2023年10月5日
森田 果, 宮城県における日本酒をめぐる取引の実態調査, 東北大学 法學, 2004-12, 第68 巻, 5号, p. 793-820
※ 引用時に出典URLを明記したものは省きました。
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