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ただのプヲタだった私が2度目のリングサイドカメラマンに挑戦した話~事前準備編~

まえがき
こんにちは、さかやき(@sakayaki_szkと申します。記事を開いていただいてありがとうございます!

普段は会社員をしてまして、ここ数年間はプロレスの試合を観戦すること、そして試合中の写真をカメラで撮影することを趣味にしています(SNSに投稿もしてます。)

つまるところただのプロレスファン(俗に言うプヲタ)でありアマチュアカメラマンといったところでしょうか。

そんな私ですが、昨年の2021年10月ふとしたきっかけから人生で初めてリングサイドカメラマンを経験することになりました。

2021年10月30日 横浜ラジアントホールにて

この記事を読んでくれている人はプロレスファンや格闘技ファンの方がほとんどだと思いますのでリングサイドカメラマンとはなんぞやなど諸々の説明は割愛します。

もしリングサイドカメラマンと聞いてもピンときていない方は諸々の詳細や、体験記など書きました前回の記事からどうぞ。

それから約4ヶ月、今回もありがたいことに2度目のリングサイドカメラマンとしてオファーを頂くに至りました。

プロのカメラマンでは無いのでテクニック的なことは書けませんが、2度目のオファーを頂いた経緯、前回の経験から改善したこと、新たに気づいた反省点などを記録として書いていこうと思っています。

これはただのプヲタだった私が人生2度目のリングサイドカメラマンに挑戦した話。

最後まで読んで頂けたら幸いです。


カメラマン体験記をnoteに書いた理由

前述しましたとおり、2021年の10月に私は人生で初めてリングサイドカメラマンを経験しました。

プロレスを撮ることを趣味としている以上、実際どんなものか興味はあったものの、素人が簡単に手を出せる領域ではなく、ましてやプロレスを撮影することを仕事にするつもりの無い自分にはきっと一生縁のないものだと思いこんでました。

それから色々な偶然が重なり、人生で初めてリングサイドカメラマン
としてのオファーを頂きました。

オファーをいただく以前からnoteにカメラ関連の記事は書いていたので、「この体験はきっと良いネタになるから書き残したい」という気持ちがずっと心にありました。

そのとおり私はリングサイドカメラマンをやるにあたって「事前にやったこと」「やるにあたっての心構え」「実際に体験しての感想と、実践したこと」などを3記事に渡って書きました。

ありがたいことに自分が想像していたよりもかなり大きく反響をいただきまして、SNSを通じていろんな方から感想をいただいたり、個人的に応援している選手からも「あの記事読んだよ!」などと嬉しい声を掛けていただくこともありました。

当初は良いネタになりそうだから書きたいと思っていたところ、体験する前と後では記事を書く意味合いが大きく変わっていきました。

リングサイドカメラマンの体験記が無かった

これは実際にやってみる前の理由。

先ほども書いたとおり、リングサイドカメラマンというのは素人が簡単に手を出せる領域ではないのでこういった内容をファンの人が書いた記事というのは僕の知る限りありませんでした。(最近、週プロのカメラマンの方が記事を書いてますね)

後々になって実はフォロワーさんがとある大会のリングサイドカメラマンをやっているなどの情報は知りましたけど、おそらく自分にとっては一生に一度のことだろうし思い出として残しておこうという思いと、もしも今後同じように素人ながらリングサイドカメラマンを務めることになったという人がなにかのきっかけで見つけてくれたらいいなぁという思いでした。

頑張ったことをアピールすれば次につながると思ったから

そしてこれが実際に体験した後に記事を書く理由になりました。

実際にやってみる前は「きっと一生に一度のことだから精一杯できることをやろう」という気持ちでいました。

しかし、実際に体験してしまうと久しぶりのかつてない高揚感と充実感に包まれ、次第にこういう思いが生まれてきました。

「1度で終わりたくない!次もやりたい!!」

もちろんそのためにはまずは"結果を出す"ことを最優先しました。

結果を出す=相手の期待を超える働きをすることだと思うので、当時の自分が出来る最大限の働きをしたつもりです。

結果的に大会が終わった翌朝までにすべての試合の写真を納品したことは主催の方々にも大変喜んでいただけたのでこれで一つ実績を作りました。

実績を作った上で、「1回の大会のため当日を迎えるまでにこんなに準備して頑張ったんですよ」というアピールを示すため前回の記事を書きました。

性格的にあまり努力していることを表に出すのが苦手なので、あまりオープンにするのも恥ずかしかったのですが、恥を忍んで目に見える形として残すことにしました。

結果的に前回の記事を読んで一番感動してくれたのが、前回と同じく今回もオファーをしていただきました主催のBAR045(@bar_045)のオーナーであるRyoさん(@kgf0822)だったので、多少は自分のお金、体力、時間を犠牲にはしましたが全てをさらけ出して「ここまであなたのために頑張りましたよ」という内容で前回のnoteを書いたことが今回のオファーにつながったと言っても過言では無いと思います。

営業マンとして教えられてきたことがこんなところで活きるとは思ってませんでしたね。

2度目のオファーに至った経緯

そうこうしている内に時は流れ、2021年は終わりに近づき2022年の年明けから主催者の方から次回大会の告知と出場選手の発表がSNS上に見るようになりました。


この時点では僕はまだオファーを頂いてません。

2度目のオファーを受ける気は満々なのに元々のネガティブ思考に邪魔され、精一杯出来ることをやって自分をアピールしたとしても最終的なオファーを下すのは主催者側なので、前回も言ってしまえば代役だったので今回はまた別の方にオファーがいくだろうし、声が掛からなくても大会自体が面白そうだったので普通に観客として見に行けばいいかなぁという少し悶々とした日々を過ごしていたました。

この悶々とした気持ちにどう折り合いをつけるか考え、ダメ元でお店の方に話を聞きに行くかと思い、私はインスタのストーリーにこのような投稿をしました。(本当は見せたくないけど公開します。)

このような投稿をしましたところ、インスタのDMにBAR045オーナーであり大会の主催者であるRyoさんから「是非またお願いしたいです!」といった内容のメッセージが届きました。

後になってお話していただいたのですが、ありがたいことに最初からカメラマン候補に挙げていたらしく前回の努力が報われたような気持ちになったのと同時に「まわりくどいやり方しないで素直にやりたいですって言えば良かったなぁ」と思いました。

これが1月中旬のことでした。そして数日後に主催者と私を含めたリングサイドカメラマンを担当する数名の顔合わせがあり正式にオファーを頂きました。

ということでめでたく今回のオファーを頂くに至った経緯です。

僕の好きなアニメの名言に「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」という名言があるのですが、夢や目標を叶えるチャンスというのはどこに転がっているか分からないですし、いつまでも他人から与えられるのを待っているよりまずは自分から行動を起こすこと、自信がないからとか理由をつけて逃げるより自信無いなりに精一杯やってみることが大事なんじゃないかって僕は考えます。

尊敬するカメラマンの方々と

昨年の10月にオファーを受けた際はリングサイドカメラマンは私1人だったのですが(その他プロカメラマンの方が2名ほどいました)今回は私を除いて2名の方が同時にオファーを受けており計3名で担当することになりました。

おふたりとも個人的にとても尊敬している方たちなので少しご紹介させてください。

norihonノリホンさん(@norihon

まずはnorihonさんです!プロレス写真界隈の最重要人物のおひとりではないでしょうか。

前回大会の際に、自身の代役として私を推薦していただいた恩人でありプロレス写真を撮られている方々の中でも尊敬している1人です。

プロレス写真を撮る上で「量より質」に発想を転換するきっかけになったお一人であり、いつも圧倒的なクオリティに感動させられます。

日頃から一緒に呑みに行ったりする仲ではあるのですが、これからも目標であり憧れの人です。

久栄ひさえさん(@hee_qa

続いて久栄さんです!

久栄さんも元々はTwitterを通じて知り合ったのですが、TLに流れてきた久栄さんの撮られた写真を見て「すげえ上手い人がいる…」と衝撃を受けたのを覚えています。

素晴らしい写真を撮ることに男性も女性も関係ないとは思っていますが、迫力のある写真の中に女性ならではの細やかさが随所に見られて私は純粋に久栄さんのファンです笑

リングサイドで撮影するのは初めてとのことでしたが、2・3枚目を見ていただくと分かるように流石のクオリティ…

実際にお会いしてみると非常に謙虚な方で人柄的にも素晴らしい方です。ぜひ皆さんフォローしましょう!

お2人とも非常に素晴らしい写真を撮られるのですが、共通して写真に対する情熱、プロレスへのリスペクト、推しに注ぐ愛情が強い方たちなので勉強になることがたくさんあります。

そんな尊敬するお2人と一緒にリングサイドカメラマンを務められたのは本当に幸せでした!

事前にやったあんなことこんなこと

カメラマンというのは当日ただ現場に行って撮影すればいいというわけではなくて、なにかと事前準備が必要になってくるものです。

前回の反省を活かして当日を迎えるまでにやったことなどを書き出していこうと思います。

体力づくりのためトレーニング

これはオファーを貰う前から取り組んだことなんですけど、前回のリングサイドカメラマンに挑戦した際に一番反省したことが日頃の運動不足による体力の無さでした。

全5試合を撮り終えた後、精根尽き果てる寸前のフラフラになりながらホテルに戻りました。

加えて寝て起きた翌日に全身が筋肉痛に襲われました。

「このままじゃ次は乗り切れない。。。」

リングサイドカメラマンというのは常に膝立ちの体勢や中腰になることも多く、加えて今大会は全8試合の長丁場。前回の5試合に比べて3試合も多い大会でした。

試合中はずっと気持ちを集中しなきゃいけなく、加えて試合の妨げをしないようにと瞬間的にベストな画角を探すため試合中も脳をフル稼働させながら自身も動きながら撮影するというのはなかなかの体力勝負です。

ということで「いつか再開しよう」と考えていたトレーニングを再開するべく、気になっていた24時間営業のジムに入会することにしました。

怪我するのが怖いのでハードなトレーニングこそ出来ませんが、結果から言うと終わった後の疲れ具合とか翌日の筋肉痛の具合が前回とは全然違ったので、これはやっておいて大正解でした!

マスクの息苦しさの改善

プロレス観戦時のマスク着用が当たり前となってからおよそ2年。

未だにその状況は変わらず、プロレス会場内でマスクを外していいのは試合中の選手たちのみという状況が多く見られます。(最近ではレフェリーもマスク着用のまま裁いているのもよく見ます)

マスク着用で裁く中谷諒平レフェリー

もちろんリングサイドカメラマンたちもマスクの着用が求められます。

普段の観客として観戦している時は不織布マスクを着用しているので、いつもどおりで大丈夫だろうと不織布マスクを着用したままカメラマンをやりました。

まぁ、その結果何が起きたかと言うと呼吸困難に陥りそうなくらい息苦しさを感じたのですよ。。。

コロナ対策のためには不織布マスクが一番と言われてますが、しゃがんでいる体勢が続いたり撮りながら動いていると呼吸が苦しくてしんどかったです。

というわけで次回はこの部分も改善しなければと考え、トレーニングを始めたこともあり運動中にも着用できるマスクを探しました。

購入したのは以前から気になっていたアンダーアーマーのマスクなんですが、リニューアルにともなって安く売られているのをたまたま発見しまして購入することにしました。

普段のトレーニング中も着用してるのですが、運動しても息苦しさを感じないので試合当日もこれを着用して臨みました。

前回に比べて疲労度が違ったというのは呼吸のしやすさを改善したというのも大きいかなと思うくらい、これもやっておいて大正解でした!

カメラのセンサークリーニング

これはもうリングサイドカメラマンとかプロレス撮ってる人とか関係なく、レンズ交換式のカメラを所有している全員に推奨したいことです。

カメラのイメージセンサーは定期的にクリーニングしてください。

イメージセンサーとは、レンズから入った光を電気信号に変換する半導体(撮像素子)のこと。
ボディキャップを外したときにむき出しになっている四角い部分がイメージセンサー。

どうしてイメージセンサーのクリーニングが必要なのかというと、センサーに空気中の見えないホコリや塵が付着したまま撮影すると写真に小さな黒点(汚れ)が映るようになります。

特に今のカメラはミラーレス機が主流なのでホコリが付着しやすい仕様にあります。なのでイメージセンサーは常に綺麗にしておきましょう。

もちろん普段からブロアー (エアダスター)でこまめにホコリなどを吹き飛ばすのは最低条件として、それでも取り切れていない汚れは必ずあります。

センサークリーニング用のキットも販売されているのですが、僕は素人なので怖くて手は出せません。やってみたい方は自己責任でどうぞ。

というわけで僕はいつも業者の方にお願いしておりまして、有名なところだとカメラのキタムラでお願いできます。

僕はいつもキタムラさんでお願いしています。

もちろん自分でキットを購入してやるほうがコスパは優れてますが、おおよそ数千円で済むことなので数ヵ月に1回くらいはやっておくと良いと思います。

趣味で撮っている写真なら汚れが写っていても自己責任ですが、依頼を受けて撮影している以上は機材も万全の体制で望むのがベターだと私は考えます!

あらかじめ試合を見ておくことは必要か?

昨年の10月に初めてリングサイドカメラマンをやるにあたり、私は当日までにある課題を自分に課しました。

「出場予定の選手を全員、当日まで事前に1試合でも観戦しておく。」

以前書いたnoteにも同内容を書いたのですが、結果として1選手を除いて出場予定の選手ほぼ全員の試合を観戦することが出来ました。

じゃあ今回も同じようにしたの?と言われると実は全然出来ませんでした。

理由としてはコロナ云々よりも年度末ということで仕事が立て込んでおり、平日のプロレス観戦が難しかったということです。

ただ幸いなことに前回大会と違うのは、出場予定選手のほぼ全員を観客として観戦した経験があるということでした。

これも以前書いた記事と内容が重複しますが、良い写真を撮るためには被写体のことをよく理解することが大事だという持論があります。

プロレスラーでいえば、入場ルーティン(リング上でポーズを取るのか、コーナーに登るのか)、得意なファイトスタイル(どんな技が得意なのか、大柄で力強いファイトが得意なのか、スピード感のあるファイトが得意なのか)など挙げるとキリがありません。

プロのカメラマンの方たちは皆さん口を揃えて「客席から撮影するのと、リングサイドから撮影するのとでは同じ撮影という行為でも全くの別物」ということを言います。

ましてや試合の撮影というのはリハーサルも無い、撮り直しも効かない完全なる一発勝負です。

だから事前に知識として持っておくのは大変重要なんじゃないかと僕は思います。

逆に今回のように予習が難しい場合は、もう自分が培ってきた経験を活かして臨機応変に対応するしかないでしょう。

今回の撮影については経験が活かされた部分もありましたが、それを上回るように経験不足によって失敗したなぁと思った部分は多々ありました。

それはまた後ほど書いていこうと思います。

次回、「ただのプヲタだった私が2度目のリングサイドカメラマンに挑戦した話~試合当日編~」に続きます。

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