チームで「完成度低いの歓迎 LT大会」をしたら良かった話

サイボウズでGaroonの開発チームに所属している@sakay_yです。1日目の記事でパスを貰いましたが、今年、開発チームでやったLT会について紹介します。

こちらは、Cybozu Advent Calendar 2021 の6日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/6823

まとめ3行

- 発信の練習のために、所属している開発チーム全体でのLT会を企画した
- とにかく登壇のハードルを下げるために、完成度が低いことを歓迎した
- 今年の4月からはじめて12回開催できたし、他のチームにも波及した

経緯とか目的とか

言い出したのは、3月の初めのころでした。そのころから、私達Garoon開発チームは採用についてあれこれ考えて取り組んでいました。「採用活動をするにあたって、Garoon開発チームの情報を社外にもっと出していきたい」という話をし、「よし、LT会やろう」となって、私から企画を出しました。

スクリーンショット 2021-11-30 14.21.04

こんな感じで。

ここに書いてあるとおり、LT会を通じてアウトプットの練習をし、ゆくゆくは社外に発信することを目指していました。

ハードルをとにかく下げた

でも、大体こういうLT大会って、「なんか話せそうだけど資料作るのも億劫だからやめとこう」とか、「あの人の発表みたいな立派なやつ出来ないし」とか、普段から発表しない人を巻き込むのは大変です。

そこで、以下のように銘打って開催しました。

「第1回 Garoon開発 完成度低いの歓迎LT大会」
- 大体5分くらいまででLTお願いします。1分でも良いですよ。
- 日頃の業務についてお話してください。あなたの経験は他者にとっては貴重なのです。
- 参考 :: 情報ではなく経験をアウトプットすること https://lacolaco.hatenablog.com/entry/2021/03/08/100228
- 完成度は問いませんというか、低いの大歓迎です
- 参考 :: ヘボコンの「ローテクルール」「ハイテクペナルティ」 https://dailyportalz.jp/hebocon/rules
- 社外に発信できそうなネタは是非出したいです。あなたの発信が次のガルーンメンバーの足がかりになるかも。

これは自分で思いついたわけではなく、兼務している別チームのメンバーである @tomio2480 さんが「完成度 1 % 未満の LT を見せつける会」を1月に始めていたのをリスペクトし、オマージュさせていただきました。


このハードルを下げつつ楽しげな雰囲気を出したことにより、初回は1時間の会に12人が登壇者として立候補してくれました!参加者はなんと48名。普段は発表しないようなメンバーも巻き込めたので、第1回としては大成功でした。

スクリーンショット 2021-11-30 14.37.57

↑ 楽しげな実況スレッドの抜粋。

参加者からも喜びの声をいただけて、主催者として嬉しかったです。

<参加者の喜びの声抜粋>
- 完成度低いLT大会楽しかった!!次回は私も何か喋りたいです
- LT大会が楽しかったので、いい1日だったと思います。
- LT大会楽しかったですー!敷居が高くないのは発表する側も聞く側も構えないからいいですね!!

その後も、1回30分として、ほぼ毎月開催していき(なんと、12回)、良い意味でハードルが低いのが定着しました。また、派生形として「Garoon開発 "英語の"完成度低いの歓迎 LT大会」という英語の練習ができる会ができたり、「QA ハードルの低い LT 会」「完成度の低いきんとねLT会」という感じで別チームでも同様の会が開催されるようになりました。

ちなみに、Garoon開発のLT会の運営や司会は1人でやってます(ただし、英語LT会は別の方が担当)が、それも緩くやってます。参加者のハードルを下げる意味もありそうですし、肩の力を抜いてやるくらいのほうが継続性がありそうです。告知が直前でも、どうせ完璧な資料を求めないのだから、大丈夫なんです。

良かったこと

楽しかった、めでたしめでたし、だと業務時間にやるのは微妙になってしまうのですが、以下のような効果があったと感じます。

- 発表することに対する心理的ハードルが下がってきた

まず最初に、狙っていた通りの効果は、自分としては感じています。もともとセッションやLTとかで社外登壇などをすることはあまりないのですが、チャレンジしても良いと思うようになってきました。事実、自社主催のオンラインイベントで発表してみたり、PHPカンファレンスのLTに応募してみたり(残念ながら落選しましたが)、今までより心理的なハードルは下がりました。
また、社内でのLT登壇者も、私の観測範囲では普段から発表しないメンバーも参加してくれるようになっています。ぐだぐだになったり、資料ができてなくても、デモに失敗しても、聞いているメンバーから褒められるくらいの雰囲気は、相当心理的な安全性を担保していると感じます。

- チームに何かを共有する場としてかなりちょうどよい

想定してなかったのですが、ちょっとしたことを共有したりお願いする場としてちょうどいいなって感じています。かっちりとしたミーティングに持っていくにはまだ荒削りだけど、早めにフィードバックが欲しいこととか、そういうのに向いてます。

- もちろん、練習になる

個人的には特に英語LT会で思うのですが、失敗を許してもらえる環境で普段全然やらないことにトライできるのは、練習に最適だと思います。いきなり完璧を目指してやるのは大変です。

さいごに

今年のサイボウズ開発内でだいぶ流行したなーと思います。良い効果もありますし、めっちゃ楽しいので、ぜひ皆さんの職場やコミュニティでもやってみてはいかがでしょうか。



いいなと思ったら応援しよう!