22曲の好きなとこ|〈mights.likes〉5月の更新分
マンスリー更新のSpotifyプレイリスト〈mights.likes〉の5月更新分について書きます。
今回追加したのは↓↓の22曲です。
01. スイム / 衛星都市
02. Night Breeze / 禁断の多数決
03. MUNG / OurR
04. 601 / Jam Fuzz Kid
05. Off Road Jam / Mudd the student
06. 1998 / ego apartment
07. move / brb.
08. Valleys / Working Men’s Club
09. Broken Dream / Cwondo
10. 家出 / 木下百花
11. 愛愛不懂愛 AiAi(Album V)/ 我是機車少女
12. COUCH / Western Kite
13. Taxicab / Bums
14. HOMEBIRD / Zior Park
15. Girlfriends / BOYS WORLD
16. ムーヴ / 諭吉佳作/men
17. Keep Moving / Jungle
18. about the party / Kamal.
19. don’t ask me why i’m hurting / quinn_
20. KOY / YOH
21. 愛じゃない、ことにする。/ 純猥談, イシザキアユム
22. またたき / Awesome City Club
今回もそれぞれの曲について自分なりに紹介していきたいと思いますが、まずその前にこの〈mights.likes〉というプレイリストがどういった目線でセレクトしているかを、改めて書いておきたいと思います。
〈mights.likes〉は自分の個人活動で掲げているmights(マイツ)という屋号と連動したプレイリストで、mightsでは "ジャンルや国境など多様なクロスオーバーを見せるユースカルチャー" を意識して活動や発信をしています。
なのでプレイリストの楽曲も、拝聴・拝見し↑のようなユースやクロスオーバーという切り口で惹かれた人たちを紹介させてもらっています。
時折ベテランと言われるアーティストや超著名な方をラインナップさせてもらうこともありますが、それも"ジャンルのクロスオーバー"や少し前の曲でも"いまのタイミングや潮流にこそハマりそう"といった目線で入れさせてもらっています。
likesと謳っている以上どうしても偏りはあると思いますが、意識しているのは上記のような点です。
では今回ラインナップしたそれぞれの曲について書いていきます。
01. スイム / 衛星都市
いま一番推したいバンド 衛星都市の新曲がリリースされたので1曲目に。
どうやらアルバム制作中らしいので今後のリリースにも注目したいと思います。
なかなかSNSにも登場しない人たちなので(その距離感も好いんですが)アルバム出る頃にはもう少し素性もわかったりするんでしょうか。
02. Night Breeze / 禁断の多数決
こーゆーエモい禁断の多数決待ってました!
"新曲制作中のウォーミングアップシングル"と自ら言っている曲なんですが、このあとの新曲(アルバムもあったりするのかな)もどんな方向で来るのかたのしみです。
昔から独特の活動の仕方をしていて大好きなんですが、ここに来てまたこういった曲が出てきてうれしいです。
そしてグッズ見ていたら初期ロゴのフーディーがXXLまで展開しててほしいです(たぶん買います)。↓↓
https://www.officekindan.jp/items/33476035
03. MUNG / OurR
韓国のインディーバンド OurRの新作EPが全編よくて、その中からMVも出ていたこの曲をピックアップしました。
OurRは韓国のHAPPY ROBOT RECORDSというレーベル所属なんですが、自分が2019年に来日公演をさせてもらったSURLというバンドとレーベルメイトなんです。
SURLに会いに韓国にいったときにマネージャーさんとサムゲタン食べたんですが、そのとき見せてもらったOurRのクリエイティブのリファレンスには日本のアーティストのアートワークもあったようです。
韓国語で歌われていますが、サウンド的には日本のインディーシーンにもそのままフィットしそうな気がします。それこそTHEティバやSubway Daydreamとかとは親和性ありそうな。
04. 601 / Jam Fuzz Kid
Twitterで流れてきたこのMVで知りました。
MV見て好いなあ〜と思ったんですが、それもそのはずTHINGS.さんでした。この曲は割と低いですが、他の曲も聴いてみるとボーカルの高音がすごく気持ちいいです。UKロックが好きな人には耳馴染みもありそうな声で。DYGLとかとはまた違った方向で海外にもリーチしてほしいですね。
05. Off Road Jam / Mudd the student
韓国のBalming Tigerのメンバー Mudd the studentの新曲で、6月17日にリリースされた新作EPの先行シングルでした。
Balming TigerだとOmega Sapienばかり聴いていて他のメンバーまでチェックできていなかったんですが、この人もめちゃくちゃかっこいいですね。特にこの曲のパンク感は前回プレイリストに入れさせてもらったLIL SOFT TENNISや(sic)boyに感じるオルタナ〜パンク感とも通ずるようにも思いますし、韓国のインディシーンでもそういった流れがあるのか気になります。
((韓国オルタナ〜パンクだとWedanceも引き続き超応援してます))
06. 1998 / ego apartment
Spotifyのリコメンドで知った人たち。1998年生まれの3人ユニットで、英詞なのもメンバーにサイパンやシドニーのルーツがあるからみたいです。
メンバーのうち2人がボーカルをつとめていて、たぶんこの曲のあとにリリースされた「SUN DOWN」とこの曲だとボーカルがそれぞれ違うみたい。
あとは楽曲もそうだし、クリエイティブ全般にも感じられる"アナログ感"はプロフィールにも書かれているくらいなのですごく意識しているんだと思います。
もっといろんな曲聴いてみたいですね。
07. move / brb.
シンガポールのバンドで、調べてみると日本でもたくさん記事出ていました。↓↓
・DIGLE MAGAZINE
・Qetic
AmPmとコラボレーションしたこともあり、そのタイミングで日本でも認知された人たちのようです(自分は今回初めて知りました、。)。
【インタビュー】AmPmとbrb.が贈る、時代の先をゆくポップミュージック
音楽はもちろんビジュアルやファッションもすごくかっこいいんですが、まだMVがそこまで出ていない(「cool with it」の1曲くらい)ようで、もっと他のMVも見てみたいですね。
もうSpotifyのリスナー数も28万人いるんですが、MV公開されればもっともっと名前を聴く機会も増えそうな。
08. Valleys / Working Men’s Club
YouTubeで知ったバンドなんですが、まだデビューして間もないみたい。
UKのポストパンク・バンド Working Men's Club、デビューアルバムをリリース!
デビューした去年で18歳だからいまも10代とめちゃくちゃ若いですね。前にタワーレコードで展開されてた「踊るロック」特集がまだあったら絶対に入ってたと思います。
海外アーティストも参加するフェスが復活したら、日本でも見られることありそうですね。
09. Broken Dream / Cwondo
No Buses のボーカル・ソングライター 近藤さんのソロプロジェクト Cwondo。
とにかく精力的ですよねこの人。No BusesのMVも自分で撮り始めたときも驚きましたがソロプロジェクトもはじめて、そのMVもいくつも自分で撮っていてと、その活動にいつも目を惹かれます。
ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の劇伴にもクレジットされてるのを見つけて鳥肌立ちました。
10. 家出 / 木下百花
元NMB48の木下百花さんの新曲。
テレビだとアウト・デラックスに出たり、首のタトゥーだったり風貌の突飛さが取り上げられがちな人ですけど自分は「卍JK卍」をYouTubeでたまたま聴いてからこの人の曲が好きで、今回の「家出」もこの人らしいローファイ感とファーイースト、というかアジアの端っこ感のあるアレンジが個人的にツボです。
この曲も収録されてる1st EPももうリリースされているので、いま聴いてます。
11. 愛愛不懂愛 AiAi(Album V)/ 我是機車少女
台湾のバンドで、"我是機車少女"というバンド名は英語だと"i'mdifficult"というようです。
台湾インディー通の中ではもう名が知られているようで、シャムキャッツの菅原さんがラジオやWEBでも紹介していました。
第3回
台湾ライヴも大盛況!菅原慎一が選ぶ、改めて聴きたいアジアポップのベスト・ディスク10
いくつか出ているMVのインディー感やインスタの空気感もすごく好くて、まだ再生回数もSpotifyのリスナー数も大きな規模感にはなってないですが、台湾のシーンでも注目されているようなので、日本国内で名前を目にすることも増えるかもですね。
12. COUCH / Western Kite
韓国のシンガーソングライターです。
とはいえそれ以上の情報を捉えられていないんですが、この曲が収録されたアルバムリリースのタイミングで、韓国インディーに詳しい人たちがこぞってTwitter上で名前を挙げていました。
韓国インディー好きなんですが、HYUKOHをはじめとするオルタナシーンと、最近だとMeaningful Stone、Yoon Jiyoungなどのシンガーソングライターシーンと、もうひとつこのWestern Kiteや前回のMoskva Surfing ClubだったりBosudongcooler、もしかしたらJoe Layneあたりも入るかもしれないですが凄く洋楽志向というか耳障りが洋楽に近い人たちもいるんだなあと最近感じてます。
元々あったシーンを自分が最近知っただけかもしれませんが、そのシーンもすごく興味深いです。
13. Taxicab / Bums
この人たち、前回プレイリストの更新をインスタで投稿したところわざわざDMをくれたんです。
そのときはまだ1曲もリリースしていない状況だったんですが、この曲は立て続けにリリースされた2曲目で、DMをくれたからではなく、それきっかけで聴いてみたら好きだったので入れました。
先日6月4日にはアルバムもリリースされているのでそちらもよければぜひ。
正直なところメンバーも何人なのかわからないんですが、、インスタのタグ付けを見るにBROCKHAMPTONやAG Clubなどから影響を受けたコレクティブのようです。
現時点だとまだビデオも手作り感満載ですが、ここからどうクオリティが上がっていくかも気になります。
14. HOMEBIRD / Zior Park
YouTubeで遭遇したんですが、まずその特徴的なルックスに目が止まっちゃった人です。
韓国の人なんですけど、ルックスもMVのテイストもあまりアジアっぽくないように自分は感じて、その異質さにすごく惹かれてます。
インスタの世界観とか、この次の曲の「BLACK FIN」のMVとか狂気じみた表情や演出も目を向けちゃう理由かもしれません。たぶん若いですよね?日本語の記事はまだ見つけられずなので、誰か詳しく教えてほしい。
Doulとの邂逅とか見てみたい。
15. Girlfriends / BOYS WORLD
YouTubeでサムネイルを見て、とにかくカラフルでハッピーな印象を受けたので聴いてみた人たちです。
ビジュアルのイメージからガーリーでもっとポップな音楽なのかなと思ったんですがいい意味で裏切られて、かっこいいんですよね。
日本語の記事は見つけられなかったのでTwitterで日本語検索してるんですが、ONE DIRECTIONやLITTLE MIXのマネジメントで重役だった人が新たに立ち上げた会社で展開している人たちらしいです。
ツイート見てると日本の人もめちゃくちゃ刺さってるみたいなので、もうちょっとしたら本格的に日本でもブレイクするのかな。
曲もビデオもほんとにいいんですよね。
16. ムーヴ / 諭吉佳作/men
ようやく諭吉佳作/men の音源が出た!ということでその中の1曲を。
曲や内容についてはもう期待通りだし期待以上だったので引き続き好きなアーティストなんですが、↑のビデオはスケブリさんとJACKSON kakiさんというこれも自分好みの人だし、とにかくこの人のクリエイティブに関わる布陣はいつもツボなんです。
崎山蒼志のアルバムに入っている「むげん・ (with 諭吉佳作/men)」やabelestとの「動く物の園」も大好きです。
17. Keep Moving / Jungle
Jungleは既に有名アーティストなのですが、自分としてはようやくちゃんと聴き始めたのでこのタイミングでプレイリストに入れさせてもらいました。
8月に新しいアルバムが出るようでこの「Keep Moving」はその先行シングルみたいです。
この曲のMVもそうですし、JungleのMVはワンカットで撮影されたものという1つの軸もあって、ビデオを見ていても気持ちいいです。
ビデオの製作陣も基本同じようなんですが、加えて"ワンカット"っていう通った軸があるっていうのもアーティストの印象づけに利いているんじゃないかなと思います。こういったことって他のアーティストや他の軸でもあるし、すごく重要なことのように思います。
18. about the party / Kamal.
ロンドンのシンガーソングライターみたいです。
たぶんこの人も若そうで、なかなか情報探せてないんですがNMEが選ぶ2021年のブレイク期待アーティスト100人に選ばれていました。
The NME 100: Essential emerging artists for 2021
((Kenny Hooplaも入ってた‥!))
上で挙げたシンガポールのbrb.もそうだしこの人もジャンル的にはR&Bで、いままで個人的には触れてきてなかったジャンルなんですが、最近そういったもので刺さることが増えてきた気がします。
多少流行りみたいなものもあるのかどうか。
19. don’t ask me why i’m hurting / quinn_
前から気になってた韓国のSSW quinn_の新曲。
「Diaper Revolution」のMVがYouTubeであがってきたときにたまたま知ってそこから追ってるんですけど、リリースペースも独特というかマイペースで、まだ詳細全然つかめていません。
シーンとしてはMeaninguful StoneやYoon Jiyoungたちと近いところにいるのでは?と思うのですが。
韓国在住のライター 山本大地さんがnoteで紹介されているのを見ると、SoundCloudを主戦場に人気を獲得してきたSSWのようです。
韓国インディ2020 (1) Kim Sawol, Luli Lee, CIFIKA, quinn_ (2020年9月)
もっとたくさん聴いてみたいのでアルバムとか出ないかなあ、。
20. KOY / YOH
タイのシンガーソングライターで、この曲で初めて知りましたが、今後どんどんいってしまいそうな気がします。
YONLAPAの例もあるし、実際近い人でもタイのエンタメを追いかけている人がすごく多くて、タイカルチャー自体の勢いも感じますよね。
Phum Viphuritはじめ、あとはフィリピンのNo Romeや前回紹介したマレーシアのDameerなど、東南アジアのアーティストは独特のスウィートさがあるというか、そんな印象があります。
このYOHはまだ2曲しかリリースしていないので他にどんな曲調のものが出てくるのか、追いかけていきます。
21. 愛じゃない、ことにする。/ 純猥談, イシザキアユム
佐伯ポインティさんの猥談バーから派生して今や短編映画や書籍なども展開するプロジェクト 純猥談が展開する音楽プロジェクトの1曲です。
純猥談に投稿されたエピソードを元に楽曲制作・歌唱する人を募集もしているようで、このイシザキアユムさんもそういった経緯なのかどうかはわかりませんが、純猥談がリリースしてる曲はもうこれで9曲目で、Spotifyのプレイリストも2,800いいね!、Instagramは11.5万人、TikTokも16万人、YouTubeの登録者数も12.7万人でそこで公開されている実写の短編映画も700万回以上再生されていて、その規模感の大きさ凄いですよね。
新曲もそうですし、どんな展開をするのかいつも気になってるプロジェクトです。
22. またたき / Awesome City Club
最初に書いたようなプレイリストのコンセプトで言うと、あえてセレクトする必要もないくらい超売れているAwesome City Clubですが、今回のブレイクが単純にうれしくて入れさせてもらいました。
「勿忘」も勿論いいんですが、この「またたき」も個人的にはすごく刺さりました。MVも好きな監督 枝優花さん。
Awesome City Clubは別の曲のリリックビデオでイラストレーターのwatabokuともコラボしているんですが、もう何年も前にwatabokuとPORINさんとのコラボ↓があって、そのストーリーがこうつながってくるのも個人的にはグッと来ました。
以上です。
書けば書くほどいかに自分が感覚的にしか聴いていないか痛感しますが、このnoteを書くのをきっかけに調べて知ることもあるのであまり深く考えず続けていきたいと思います。
もうすぐ6月更新もするので、よかったらプレイリスト聴いてみてください。
・Spotify Playlist〈mights.likes〉
・〈mights〉
・Podcast〈nighttime〉 ※キュレーターとして参加しているPodcast
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