『㊗️パナソニック女子陸上部日本一。チームの強さの秘訣。チームスタッフへの取材より。』
クイーンズ駅伝での圧倒的強さ。
この強さの秘訣は何か?
チームスタッフの都守さんから、お話しをお伺いした。
安養寺監督は、京都産業大学から順天堂大学大学院。
選手の皆さんが、とくかく若い。
チーム平均年齢が21歳に満たない。
二区で爆走した渡邊選手も静岡県の加藤学園から入社して、二年目。
高校時代、怪我に悩まされていたが、パナソニックに入社して、素質が一挙に開花した。
チームの練習環境も渡邉選手にマッチした。
安養寺監督の指導方針は、選手の自主性を尊重した、のびのび指導。
前年優勝のユニバーサルがドーピング失格により、繰り上げ優勝が決まったのは、今年7月。
キャプテンの内藤選手は、『(優勝の)ゴールテープを切ったわけではない。』とチームの引き締めを図って来た。
都守さんによると、内藤選手のさじ加減が絶妙とのこと。
パナソニックの女子駅伝チームは、横浜市の鴨居にある事業所で普段活動を行っている。
自社のグラウンドが無い。
そのため、ポイント練習は、近くの三ツ沢競技場や等々力陸上競技場、日産スタジアムを使って行っている。
ジョグは寮の近くの鶴見川沿いの土手を走ったり、近くに山もあり、クロスカントリートレーニングも行っている。
普段の事業所にいるのは、月に7~10日程度。
それ以外の日は、合宿を行っている。
ここが、パナソニックの強さの秘訣のひとつ。
長野県の菅平高原や冬は種子島で合宿を行っている。
そして、パナソニックは、高地トレーニングの聖地アメリカのアルバカーキに専用の合宿施設を完備している。
菅平高原での高地トレーニング。
そして、クイーンズ駅伝前の8月22日から9月13日も、アルバカーキで合宿を行った。
選手の声
選手の自主性を尊重し、考えさせて、のびのびとした環境で、トレーニングを行う。
高地トレーニングによる効果もプラスさせる。
若い選手達なので、徐々に距離を伸ばすことにも、心掛けている。
これから、選手個々の特徴、成長スピードに合わせながら、ハーフマラソンに積極的にチャレンジさせていく方針。
若い選手達の伸び代も大きい。
来期の目標は、クイーンズ駅伝三連覇。
それに、向けてスケジュールを組み立てていく。
まだ種目は決めていないが、2020年の東京オリンピックも、もちろん狙っている。
もう、選手を完全管理していく時代は、終わったと、ある大学の指導者が語っている。
選手がイキイキとしていない、何か悲壮感が漂うチームに、勝利の女神は、微笑まない時代になって来た。
その流れに乗り遅れないことが、全ての指導者に課せられた課題。
今、勝っているチームには、何があるのか?
雰囲気が明るいチームにしていくには、何が必要か?
男子にも、女子にも、その見本になるチームがある。
そのチームの真似をすれば良い。