学園祭ライブの作り方
もうすぐ学園祭の季節が今年もやって来る。
学園祭ライブってどうやって作られているのだろう？
そしてどうやってアーティストをブッキングすれば良いのだろう？
学生時代4年間学園祭ライブを担当して来た筆者が秘策をお教えしよう。
まず学園祭ライブには大きく分けて２つの開催パターンがある。
一つは大学側が費用を負担してくれるパターン。
もう一つはサークル単体で資金を用意するバターン。
学園祭ライブはどの位の費用で呼べるか？
結構前の話しになってしまうが森高千里やKAN、谷村有美、プリンセス プリンセスが全盛だった時代。
ライブはパッケージと呼ばれている総額を二回に分けて制作会社に支払うのが一般的だ。
契約時に半分。
学園祭終了後に半分といった形。
具体的金額は当時で森高千里、KAN、谷村有美で
総額300万。
プリンセス プリンセスで400万だった。
大学側が支払ってくれる場合は良いが筆者はサークルで呼んでいたのではサークル全員で均等負担。
毎年夏休みにバイトして一人10万程度を準備してコンサート資金の原資にしていた。
学園祭コンサートは一般的なコンサートよりチケット料金を安く設定しないとお客さんが入らない。
例えば当時の学園祭ライブのチケット相場が2000円～2500円。
森高千里などの場合300万のパッケージ料金。
2000円だと1800人以上入場されないと赤字になる。
学園祭で1800人以上集客するのは至難の技。
チケットを相場以上に上げるとチケットが売れない。
キャパが小さい会場しか無い大学だと完全に赤字になる。
そのため有名どころでは無いアーティストやあるいは
ギャラの安いお笑いタレントを呼ぶという判断になる場合も多い。
当時学園祭に出演するアーティストで一番メジャーだったのがプリンセス プリンセス。
プリプリは400万だ。
2000円にチケット料金を設定すると2000人入場させないと赤字。
2000人以上を収容出来る会場を持っている大学も少ないし学園祭で2000人を集めることはほぼ奇跡だ。
筆者は前にも述べたようにサークルで原資を集めていたパターン。
赤字になると赤字をサークル全員で均等負担。
なのでプリンセス プリンセスは呼べない。
森高で行こうという決断になるのだ。
そして学園祭コンサートを仕切っている会社がハンズ。
東急ハンズではない。
歴史と伝統ある大手コンサート制作会社。
コンサート制作会社の老舗だ。
大体のライブはここに依頼することになる。
アーティストにはツアーマネージャーがついていてその方と交渉していくことになる。
コンサート実績が無い大学が1年目から有名アーティストを呼ぶことは不可能だ。
実績が無い大学は一年目は有名では無いアーティストを呼んでまず実績を作ること。
地方の大学は大学側が資金を用意してくれるところもある。
この点は有利になる。
制作会社もしっかりと最後お金の支払いをしてくれるのか？という不安があるからだ。
学生だけに払えないと言われることを心配する。
なので実績が大事なのだ。
学園祭ライブが開かれるまでツアーマネージャーと綿密な打ち合わせを行うことになる。
チケットをいつ売り出すか？
チケットぴあなどを使用するのか？
ファンクラブにはチケットをとれ位の枚数預けるか？
そして当日の機材の搬入搬出をどうするか？
楽屋をどこにするか？
当日のステージドリンクの準備などなど仕事は山ほど出てくる。
筆者は1年のときにサークルを仲間と立ち上げたので4年間学園祭ライブを担当したが3年生が中心となってライブの準備を進める大学も多いと思う。
その場合はツアーマネージャーとの打ち合わせに必ず後輩を連れていくこと。
ツアーマネージャーと仲良くなると次の年早めに情報を教えてくれる。
当然その年の旬なアーティスト、目玉アーティストは各大学での奪い合いになる。
時期が重なるので一人のアーティストが出来るライブの数は限られる。
制作会社側も宣伝効果を狙って来るので当然早稲田、慶応にブッキングしたがる。
他の大学がそこをクリアーするためには担当者と仲良くなること。
そして信頼関係を出来るだけ築き上げること。
その経験は社会に出てから必ず役に立つ。
自分の名刺を作成して早くから社会人と交渉出来る
メリットもある。
社会人と早くから接することで普通の学生とは違った体験も出来る。
自分自身の成長にも繋がる。
自分をそして自分の大学をアピールすることで就職活動の訓練にもなる。
担当者によってはライブ当日ステージ上で花束贈呈をさせてくれることもある。
客席が満員のステージにアーティストと一緒に立つことはまさに夢のよう。
一生の想い出となる。
実行委員の皆さん。
有名アーティストの学園祭ライブ。
やってみませんか？
なお筆者はハンズさんの回し者ではありません(笑)
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