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『えひめまじめ』プロジェクト始動!本気度120%の訳とは・・・県庁に聞いてみた。
数々のシティープロモーション事業を取材して来たが、今回の愛媛県の本気度が半端ない。これも「まじめ」な県民性が影響しているのか!?愛媛県庁まじめ課河原さんに色々と聞いてみた。
🔷予算約4000万の本気度120%事業
下記の募集要項にも記載があるように、予算額がなんと約4000万!長崎県が、島のPR事業に5000万を掛けているが、この予算規模は県だからこそな可能な大型プロモーションプロジェクトだ。
(愛媛県戦略的情報発信プロジェクト事業業務企画提案募集要項一部抜粋)
シティープロモーションに関しては、全国の各自治体がしのぎを削っている。先日は、横浜市のシティープロモーションのための短編映画プロジェクトを取材したが、この担当が「中途半端なものは埋もれてしまう」と述べていた。
市のシティープロモーション動画は400万から1200万の予算で作っているところが多い。しかし、シティープロモーションには予算を掛けられないという自治体も存在する。
そんな中で足利市は、映画などのロケを誘致して、地域の活性化を目指す課を設置したりと、どこの自治体も必死になっている実情がある。
そんな中で愛媛県は、このシティープロモーション事業にガチな取り組みを始めた。
🔶愛媛県がアピールしたいこと
愛媛県がアピールしたいことは、この動画に集約されている。
現在、各自治体のこういった施策の採択は、プロポーザル方式で行われている。広告代理店や企画会社などが参加して、一般的に予算額の上限ギリギリのプランで提案を行う。そのプレゼンプランを自治体がじっくりと検討して採用される社が選ばれる。
選ばれる方も必死で提案を行う。この動画で出て来るようなプレゼンを、広告代理店などが実際に行っている。
◎キャラクター「みきゃん」の謙虚さ
愛媛県のキャラクター「みきゃん」。みきゃんは、2015年のゆるキャラグランプリで第二位となった。そして、その翌年の2016年は、ゆるキャラグランプリは愛媛県での開催だった。
ゆるキャラグランプリの投票システムは、開催地での現地得票数も加味されるため、開催地のキャラクターは有利と言われている。
当然、みきゃんも出場してくるものと思われたが、みきゃんは出場を辞退した。会場に訪れるお客さんの「おもてなし」に徹するためだった。
そして、みきゃんはこれ以降、ゆるキャラグランプリに出場していない。県内での知名度は抜群だが、全国的な知名度は21.9%と決して高くない。みきゃんの謙虚さが災いしているのか!?
◎そんなみきゃんが「まじめ課」の課長に就任
4月9日に愛媛県庁に開設された、プロジェクト推進部署「まじめ課」。みきゃんが担当課長、そして河原さんともうひとりの職員と併せて、計3人が配置された。
🔶進撃の巨人とのコラボ企画
「別冊少年マガジン」で 2009 年より連載を開始、原作累計発行部数を 8,000 万部突破した諫山創さんに よる漫画の TV アニメ「進撃の巨人」と「愛媛県」がコラボレーションし、オリジナルストーリーとデジ タルスタンプラリーを展開する。
本コラボレーションでは、登場キャラクターや巨人が「まじめ」になったオリジナル書き下ろしデザイ ンの他、愛媛県を舞台にしたオリジナルスライドストーリーが制作された。
また、デジタルスタンプラ リーでは、愛媛県内の「進撃の巨人」の OOH が設置されたスポットを回ると、オリジナルステッカーがプレゼントされる。
コラボ期間:2019 年 4 月 9 日(火)~2019 年 6 月 30 日(日)
コラボ内容:オリジナルストーリー、オリジナル作画、デジタルスタンプラリー、オリジナルステッカー
◎オリジナルスライドストーリーの中身とは・・・
進撃の巨人×まじめえひめ コラボスライドムービー
巨人が突如、愛媛県に上陸。愛媛の山々を越えて中心部へ。このままでは、街が・・・調査兵団も愛 媛へ向かう。巨人を止めるには・・・愛媛県民の「おもてなしの精神」?!命運は、愛媛のキャラクタ ーの「まじめみきゃん」に託された!みきゃんのおもてなしにより、徐々に鎮まりかえる巨人。
さら に、みきゃんのスーツとメガネを着せると・・・なんとそこには、まじめ化した巨人が!なぜ、巨人は 「まじめ」になったのか・・・その後、調査兵団は、巨人が鎮まりかえった謎を解く為に、愛媛県民の 調査を開始した。
◎デジタルスタンプラリーの開催の中身
進撃の巨人xまじめえひめ デジタルスタンプラリー
開催日時:2019 年 4 月 27 日(土)~6 月 30 日(日)
○参加特典
・参加者全員特典
進撃の巨人×まじめえひめ オリジナルステッカー(ノーマル Ver)
・SNS 投稿特典
進撃の巨人×まじめえひめ オリジナルステッカー(SD キャラ ver)
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
🔷『愛媛よいとこ、一度はおいで。』
筆者も愛媛を訪れたことがある。松山城からの市内を見下ろす景色は絶景だった。温泉街のようなロープウェイ街を通って、ロープウェイでお城に行くのも大変趣深いものだった。
愛媛県庁まじめ課川原さんは「愛媛県を一度訪れて頂ければ、愛媛の良さを実感して頂けるはず」と、まじめに答えてくれた。
筆者が松山を旅した時に宿泊した、旧松山全日空ホテルで食した新鮮な海鮮料理は、絶品だった。
また、愛媛県は新鮮な柑橘類も豊富だ。
松山市内は、道の真ん中を坊ちゃん列車も走っており、歴史の息吹が感じられる素敵な街だ。
🔶「まじめさ」を前面に押し出した異例の展開
まじめって何かカッコ悪いという風潮が、世間の一部に存在する。しかし、まじめじゃないと出来ないことって、意外に多い。コツコツやることで、大きく花開くこともある。
日本人はもともと勤勉な民族なため、自分のまじめさに気付いていない場合もあるかも知れない。
「まじめ」って実は素晴らしいということを、改めて気付かせてくれる愛媛県の画期的プロジェクト。
まじめなキャラクターみきゃんの全国的知名度アップと共に、愛媛県が「どまじめ」県と広く認知された時、ステキな街愛媛が大ブレイクすることだろう。大ブレイクする要素を存分に秘めた県であることは、間違い無い。
取材協力 愛媛県庁 まじめ課
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