ノーマルカード光らせ講座[全体の手順]

とりあえず全体的な手順をなめてから個別に詳細を説明していこう


対象のカードをスキャンor公式リストからダウンロード

word等のドキュメントファイルなどでカードのサイズを実寸(88mm×63mm)にして貼り付け、反転させる

OHPシートに印刷する

光らせたくない部分を白塗りする

ホイルシートを貼り、裁断する


このような手順によりいかなるカードもホイルになる
特に難しい、専門的な技術を要する手順はないため、誰でも作れる…はず



<対象のカードをスキャンor公式リストからダウンロード>

ホイル化したいカードをPCに取り込んで印刷できる形にする手順であるが、スキャンとダウンロードとで手順が異なるため、これも個別に説明する

スキャンでのやり方として、ポイントを挙げると
・拡張子を.pngで画像を保存する
・高い解像度かつできるだけカードに近いサイズでスキャンする

この二点さえ守れば高画質の素材が得られる

画像1

手持ちのパソコンがEpsonなら専用アプリのEpson ScanをダウンロードしてEpson Scanからスキャンを実行することによって.pngでスキャンできる

このとき、プリンタ側からスキャンを実行すると.pngで保存されない場合があるため注意

画像のような設定にすればいい感じの素材が得られるはず


カードリストからダウンロードする方法は特筆する部分はなく、ただただ公式カードリストから画像を保存するだけである

公式カードリスト


両者の比較としては、

画像2

手間としては大差ないが、設備によってはスキャナー機能がない可能性もあるため、スキャナーを使わない抜け道があるのはいいことなのかもしれない

また、カードの濃淡によって上記二つを使い分けをすることで塗りやすくなったり黒っぽくなりすぎたりするのを防ぐことができる

画像3

画像は左側がスキャナーでの、右側がカードリストでの印刷であるが、画質としては大差なく左側のほうが暗めの色になっている

上のミクルではカード全体の色が淡いため、スキャナー側が塗りやすそうな印象、下のボルシャックドラゴンではカードリストのほうが全体的な色がわかりやすくなっている

まあこの部分は個人の好みの範疇であるため個々でどちらを使うかを選択してもらえばよいかと思う


<word等のドキュメントファイルなどでカードのサイズを実寸にして貼り付け、反転させる>

印刷するために画像を張り付けたドキュメントファイルなどを作成する

画像4

画像のように配置するとOHPシートに無駄な部分ができずに効率的な印刷ができる

特に作成時に失敗して廃棄がよく起こりがちであるため、失敗したカードを横向きで再印刷することがしばしばある

スキャンは実寸で保存されているためトリミングすればそのまま貼り付けられるが、ダウンロードした素材の場合、画像のサイズ変更で88mm×63mmに設定することで実寸相当になる

当然飾って満足なアート作品ってわけではないため、プレイに使用できるような仕様になっていなければならない

特に、これはカードゲームであるため過度な厚みはマークドとなってしまい、たとえフリー対戦であっても公平かつ楽しくプレイできなくなってしまうことは避けなければならない

カードの厚みを薄くするための措置として必要なのが反転なのである

仮に、カードを通常どおり印刷したとすると、印刷面を見てプレイすることになるが、当然インクの擦れやスリーブへのインク移りが気になって、もう一枚フィルムを使って保護する必要が出てきてしまう

反転させることで、インクが乗る部分を統一し、インク移りをホイルシートで保護することでインク移りを気にする必要もなくなり、かつ最低限の厚みで済むようになっている

反転は各ドキュメントツールによってどこをいじるかは異なるため、ここで
は説明しない



<OHPシートに印刷する>

まずOHPシートとは?
最近はあまり使われなくなったが、一昔前はpower pointの代わりとして使われていたような感じがする
概要はWikipediaに任せる

OHPシート

特徴としては透明なこと、これに尽きる
透明だからこそホイルに見せかけるような使い方ができる
白もしくは黒以外のインクはその色が残りつつ背景に置いた色が乗る感じの見え方になる
今回はホイルシートを背景としているため、白黒以外の色は光ることになる。

OHPシートには印刷面が設定されているため、間違えないように給紙する必要がある
とは言ってもOHPシートに印刷するときは、まず間違いなく手差し給紙になるため、印刷面を上に向けて給紙さえすればまず問題なく印刷される
ダメだったらプリンタの仕様を今一度調べたほうがいいだろう

追記 印刷設定
用紙設定:普通紙
印刷品質:きれい
濃度設定:-5
よく見りゃ公式サイトに書いてあった



<光らせたくない部分を白塗りする>

さあここがホイル化の69%を占める重要な手順である
白塗りのクオリティはそのまま出来上がりのクオリティになるためここに時間をかければかけるほど使用時に感心されるか呆れられるかが決まってくる

光らせたくない部分については各自価値観が異なるため特に記述することはないが、後々塗り範囲とホイルとの比較・一覧を別記事で示そうとは思っている

白塗りの例として三種示しておこう
どれも30分超の作業時間をとった凝ったものである

画像5

画像6

画像7

いずれもフルフレームイラストになっているカードたちである
これらで特に重要なのはテキスト塗りである
テキストを白塗りしていないと思った以上にテキストが見にくい
通常のカードではテキストは総じて光っていないため(DKカードを除く)公式からもテキストは光らせるもんじゃないといわれているような感じである

白塗りはこだわればこだわるほど沼である
二枚目の呪文面が最たる例かもしれない
ほどほどで手を打とう

そして、ホイルシートを貼ると下のようになる

画像8

画像9

画像10

見た通り白く塗った場所は印刷したままの色が光らず、塗っていない部分が印刷したままの色で光っている
回りくどい言い方をしたが、白塗りの手順ではもう色が変わらないことを伝えたかったのである
印刷した時の色は変わらない、光るか光らないか、これだけおぼえておいてほしい

白塗りに使うツールは別記事で…


<ホイルシートを貼り、裁断する>

最後にホイルシートを貼って裁断して終わるのであるが…
ここでも重要なことがいくつかある

画像11

これはホイルシートを貼って裁断前の状態であるが、OHPシートの余白がうっすら見えることに気づいただろうか?
これがポイントなのである
先にOHPシートからカードサイズに切ってホイルシートを貼ると二度手間なうえにホイルが柔らかいためうまく切れないことがある
これを防ぐために余白を残したままホイルを貼り、裁断するのである

裁断時にもポイントが存在する
前述のとおり作ったカードは飾って眺めるのではなくプレイで使うのである
であればスリーブに、インナースリーブに入らなければならない
そこで画像のように切る

画像12

このようにちょっとだけ枠の部分も含めて切ることによってインナースリーブに入るサイズになるのである

あとは適当なカードと一緒にインナーに入れて

画像13

これでプレイに適した形となった
厚みとしてはリリアングやらミステリーパックのシール勢くらいかと
マークドにギリギリならないかなぁ位の仕上がりである
CSに持ち込むのは…やめようね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?